映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」&「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX」Anime Expo 2025上映会レポート

アニメ、漫画、ゲーム、コスプレetc…日本カルチャーファンが世界中から集う、北中米最大級のアニメイベントAnime Expoにて、キングレコードが映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」と「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX」のダブル上映会を実施した。
今回、7月5日(土)にThe Novoにて開催された上映会の模様をレポートする。
映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」
2階の最前列の席に着いたのは開始15分ほど前。それほど混んでいないなと思いつつ、1階席に目を向けるとコスプレしたファンらしき複数のグループがサイリウムのチェックをしているのが見えていた。スクリーンに目を移すと、各バトルの勝敗を決めるためのアプリをダウンロードするためのQRコードと、上映中に行う投票の方法についてが案内されている。そう、これから始まる映画はただ観るだけの映画ではない。観客がバトルの勝敗を決める新しい映画、新しい映画体験の始まりだ。
『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』略して「ヒプマイ」は、武力での争いを禁じられた世界で、人の精神に干渉するヒプノシスマイクというマイクを使ってラップバトルを行い勝者が領土を手に入れていくストーリー。女性党首率いる”言の葉党”が主宰する「ディビジョン・ラップバトル」にて、各ディビジョンを代表するチームが競い合う。。
バトルは3人一組のチーム戦で、代表チームは6チーム
●Buster Bros!!!:イケブクロ・ディビジョン代表
●MAD TRIGGER CREW:ヨコハマ・ディビジョン代表
●Fling Posse:シブヤ・ディビジョン代表
●麻天狼:シンジュク・ディビジョン代表
●Bad Ass Temple:ナゴヤ・ディビジョン代表
●どついたれ本舗:オオサカ・ディビジョン代表
ファーストステージのトーナメントを勝ち抜き、セカンドステージの総当たり戦も勝ち抜いたチームが最終戦の”言の葉党”とのバトルに挑戦することができる。映画自体はファイナルステージまで繰り広げられるが、今回はAnime Expo終了特別編集版ということで、セカンドステージまでが上映される。
今回の映画の目玉である新しい映画体験は、CtrlMovieアプリを使って行う。バトル映像を観終わると10秒の投票カウントダウンが始まるため、アプリ上で優れていたと思うチームのロゴをタップし投票を行う。数秒経つとスクリーンに勝者が表示されストーリーが続いていくという仕組みだ。
同じ空間を共有した観客たちの本気の投票でチームの命運が決まるため、ファンならずとも投票のカウントダウン時は緊張が走る。結果が映し出されると、歓喜の声援とともに悲鳴も会場内に響き渡り会場に一体感が生まれていた。
勝敗によってチームメンバーのリアクションやコメントが変わるため、今だけのストーリーを楽しめる。その数なんと48通り。ファンはもちろん全て観るだろう。
そろそろ上映開始の時間か。と、ふと後方を見ると、いつの間にか席はぎっしりと埋め尽くされ、さらにその席の後方には立ち見が出るほどの超満員となっていた。一階席ももちろん超満員。その光景を目にし急激に期待感が高まる中、MCが会場を盛り上げていく。そしてついに上映開始となった。
大歓声の中、まずは、各チームの各ディビジョンでの様子が流れる。それぞれのチームのそれぞれのメンバーが登場するたびチームカラーのサイリウムが振られ、黄色い声援が飛び交う。サイリウムのチェックはカラーの切り替えの為だったのだと今更ながらに気づいた。映像はキャラクター一人一人の特徴を捉えていてチーム内での関係性もすんなり入ってくる。その後の全員参加によるオープニングムービーではそれぞれの歌声も聞くことができ、バトルに向けた準備は万端。声援の大きさもどのチームも遜色なく、どこが勝ち上がるか全くわからない。
そしていよいよラップバトルへ〜
ファーストステージ・ファーストバトルは
Buster Bros!!! vs Bad Ass Temple
かつて同じチームの仲間同士であった一郎(”Buster Bros!!!”リーダー)と空劫(”Bad Ass Temple”リーダー)のバトルは必見。
運命の投票タイム、少しの静寂の後”Buster Bros!!!”のロゴが現れ大歓声と共に悲鳴が入り混じる。
映像では、空劫が一郎の元に歩み寄り、お互いに讃えあう。それに対して観客から温かい歓声が送られた。
ファーストステージ・セカンドバトルは
MAD TRIGGER CREW vs どついたれ本舗
左馬刻(”MAD TRIGGER CREW”リーダー)と簓(”どついたれ本舗”リーダー)も、かつて同じチームであった相棒同士。強みも弱みも全てを知るもの同士だが、今回は個人戦でなくチーム戦。チームの力を最大限発揮できたチームが勝利をつかむ戦い。
運命の投票タイム、少しの静寂の後”どついたれ本舗”のロゴが現れ大歓声。
左馬刻の潔い敗者の弁に対して観客から励ましの言葉が印象的であった。
ファーストステージ・サードバトルは
Fling Posse vs 麻天狼
乱数(”Fling Posse”リーダー)と寂雷(”麻天狼”リーダー)は互いに苦手意識があるものの、本当のところはいかに…?。
バトル中は顔がつきそうになる程接近し、その度に黄色い悲鳴ともとれる声援が会場内に響いていた。
運命の投票タイム、少しの静寂の後”麻天狼”のロゴが現れ大歓声と悲鳴。
2人のわだかまりは溶け、寂雷から乱数は友達となるが、無自覚な寂雷の上から目線コメントに苛立つ乱数は微笑ましくもある。
第二回戦は、第一回戦を勝ち抜いた3チームによる総当たり戦
Buster Bros!!! vs どついたれ本舗 vs 麻天狼
運命の投票タイム、今回は3チームから一つを選ぶ。それぞれのチームへの声援が飛び交う中、最終的に勝利したのは、”どついたれ本舗”
今日一番の歓喜の声と悲鳴がこだましていた。
いよいよ次は”言の葉党”との最終決戦!というところでMCが登場し、今回の「ヒプマイ」の上映は終了。
最終結果は私が推したチームの勝利ではなかったが、関西系の”どついたれ本舗”と女性チーム”言の葉党”とのバトルは一体どんな感じになるのか、とても興味が惹かれる結果となった。
今回の投票結果は下記のサイトで確認できる。
https://hypnosismic-movie.com/voting-status/ax2025/
また、日本で行われた上映の投票結果も全て確認することができるので、気になる人は下記を是非確認してみて欲しい。
https://hypnosismic-movie.com/voting-status/results/
「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX」
「ヒプマイ」ファンと「うた☆プリ」ファンの入れ替えの後(本当に少人数だったが)、MCによる「うた☆プリ」紹介にファンのボルテージはマックスに!今作は劇場版第3弾で、今回も全編ライブアニメーション&QUARTET NIGHTをフィーチャーした完全新作。
「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE」シリーズは、女性向け恋愛アドベンチャーゲームを原作とするメディアミックス作品。今作で登場する4人は先輩アイドルとして登場し、QUARTET NIGHT というグループを組んでいる。メンバーは以下の通り。
●寿 嶺二
●黒崎 蘭丸
●美風 藍
●カミュ
セットリスト
●Jewelful XXXX
○Seize me if you can(嶺二)
○Force & Faith(蘭丸)
○Wandering in a maze(藍)
○Do you know who I‘m(カミュ)
●氷道化師-Ice Pierrot-(カミュ)
●零-Zero-(嶺二)
●Black Panther(蘭丸)
●Am I a fairy or…?(藍)
●The RUN to the RAY(嶺二&蘭丸)
●God Love警報発令(藍&カミュ)
●TABOO NIGHT XXXX(全員)
●JINN-Ω-RAY(全員)
観客は、ライトをそれぞれのアイドルのイメージカラーに変え声援を送り、コールも完璧にこなしていた。もちろん日本語で。
この光景は、さながら日本でのアイドルライブ会場そのものだった。
開催概要
Anime Expo 2025
“HYPNOSISMIC -Division Rap Battle- Movie / Utano☆Prince Sama TABOO NIGHT XXXX” Screening
July 5, 12:30–2:30 PM | The Novo
Information
映画「ヒプノシスマイク -Divison Rap Battle」
https://hypnosismic-movie.com/
「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX」
https://taboonightxxxx.utapri-movie.com/