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蒼井翔太、ライブBlu-ray『蒼井翔太 LIVE 2021-2022 WONDER lab. coRe』インタビュー 「また新しい蒼井翔太を見てほしい」

6月29日(水)に発売となる蒼井翔太のライブBlu-ray『蒼井翔太 LIVE 2021-2022 WONDER lab. coRe』より、蒼井翔太のインタビューを公開。約3年ぶりの開催となった有観客ライブツアーや、ライブBlu-rayのDISC2に収録されるツアー全公演のバックステージの様子を含むライブツアーのドキュメンタリーから、蒼井翔太の同ツアーやライブに臨む姿勢、ファンへの思いについて語ってもらった。

——3年ぶりの全国ツアー『蒼井翔太 LIVE 2021-2022 WONDER lab. coRe』を無事完走された心境はいかがですか。

蒼井翔太(以下、蒼井):改めて、ツアーというのは、お一人お一人の大きな覚悟と決意があって成り立っているんだなと感じました。ファンの方々は、大勢の人が集まる会場にくることは大きな覚悟が必要だったと思うんですよね。もちろん、来たかったけど、会場には来ないで配信を選択した方も大きな決断をしたと思う。また、このツアーにはすごくたくさんのスタッフさんが関わってくださってますけど、メンタル的なことも含め、徹底的な対策をしてくださった。そして、ステージに立った僕としては、この3年間の中でやりたいなと思っていたことを全て注ぎ込めたライブになったなと感じました。

——ライブ映像を観ると、ファイナル公演の最後には目に涙が浮かんでいましたね。ドキュメント映像にはステージを下りた後に涙を流す場面も収められていましたが、どんな思いが込み上げてきたのでしょうか。

蒼井:このツアーの前に武道館でのオンラインライブ『うたいびと』があって。5年ぶりの武道館だったんですけど、ピアニストの方と僕の二人だけで全ての楽曲を歌い上げました。その今後の蒼井翔太を左右するかもしれないというくらいの大きな覚悟を自分に課したライブを経て、3年ぶりに実際に皆さんにお会いできるライブツアーが始まって……3年も空いているので、自分の中で進んでいなきゃいけないというプレッシャーを感じながらも、ツアーでは、約3年間の中でお互いに膨らませあってきた“会いたい気持ち”や“大好きな気持ち”を確かめ合えたっていう実感があったんです。ツアータイトルの「coRe」には「核心」という意味があるんですけど、「確信」とも言い換えられるなと感じて。本当にみなさんとお互いの気持ちを共有して、“確信”しあえた。そんなツアーが終わってしまうことが寂しくもあったんです。でも、応援してくれているみんなの愛があったからこそライブができたという感謝の気持ちもあるし、完結するという意味ではめでたくもある。安心、喜び、寂しさ、感謝……僕の中でいろんな感情が入り混じって、膨らんで、パンっと弾けた瞬間だったなと思います。

——今、お話に出たツアータイトルの「coRe」はどんな思いで名付けましたか。

蒼井:常日頃から自分は「変わらず、変わる」という目標の元で活動しているんですね。「蒼井翔太とは何ぞや?」っていう変わらないもの/変えたくないものはちゃんと中心にあって。でも、側面には、いろんな楽曲、いろんな衣装、いろんなパフォーマンスがあって、七変化していく。いろんな姿の新しい蒼井翔太を毎回見てもらいたいという、もう何層にも重なった僕の奥の奥に強い芯があるんです。だから、今回は「変わらず、変わる」というものを改めて表現したい、自分の中心にあるものをしっかりと見せたいという思いから、「coRe」という単語を使わせていただきました。

——「R」だけ大文字なのはどうしてですか?

蒼井:この3年間の中で、予定は立てていたけど、開催できなかった『蒼井翔太 LIVE 2020 WONDER lab. DIMENSION』がありました。その時間を取り戻したいという気持ちも少しはあったけど、いつからか取り戻すというよりも、この先の未来のことを前向きに考えてきたいと思うようになったんですね。そこで、3年ぶりにファンのみんなと再会して、ここから改めて再スタートを切りたいなと思って。だから、“R”を大文字にした“Re”を潜ませることで、再会=Re:unionや再スタート=Re:startという意味も込められたらいいなと思っていました。

——ここからは、最初におっしゃっていた「この3年間の中でやりたいなと思っていたこと」を詳しく聞かせてください。本ツアーのコンセプトはどう考えてましたか。

蒼井:一番は歌と声を伝えることです。もちろん、歌やパフォーマンスだけではなくて、衣装やセットもフルで使って、ショーのような目で見ても楽しいライブをするのが僕の夢なんですね。でも、今回はライブツアーがひとつ開催できなくなってしまって、3年ぶりということで、何を一番に伝えたいかなと思った時に、やっぱり自分の変わらないもの——まさに“声”ですね。ファンのみんなは、直接ライブで会えない間に不安になることもきっとあったと思う。再会した時に、「蒼井翔太は変わらないな。でも、すごく新しい!」って思ってもらえることが一番だなと思って。だから、今回はセットを極力シンプルなものにして、素敵な映像を使いつつ、自分のできる歌とダンスの幅をなんとか前面に出して伝えることが一番やりたかったことですね。

写真=上飯坂一

——歌と声を伝えたいというコンセプトの中で、激しい曲が多かったのはどうしてですか。ダンサー6人を従えたダンス曲をはじめ、アップテンポのナンバーがメインになっていました。

蒼井:それは、新しい一面を見せたいという思いからですね。今まではバラードが途中に入って、しっとりとした蒼井翔太を見せてきたんですけど、最初から最後まで突っ走っている蒼井翔太は見せてなかったんです。あとは、楽曲が本当に幅広いので、その幅を見せながら、あっという間に過ぎてしまったという夢のような時間を作りたくて。だからしっとりした曲でもリズムがあったりとか、皆さんの鼓動というか心拍数を休めずに最後まで走り切りたいと思ってました。

——各パートではどんなステージを見せたいと考えていましたか?

蒼井:まず、スタートから3曲で蒼井翔太の楽曲の幅をしっかりと見ていただけたかなと思うんですね。ひとつの衣装で色んな幅を見せられることで、みなさんに不思議な感覚を感じていただけたかなと思います。あとは、ドキュメントで暴露されてますけど、ちょっとしたハプニングがあって。2曲分を一回、巻き戻して、もう一回やり直すという。蒼井翔太のライブはハプニングが結構、起きたりするんですよ。時にはてんとう虫が舞い込んで、MCそっちのけでてんとう虫を救出したりとか(笑)。音源が途中で切れたけど、最後までアカペラで歌い切ったりとか。ライブは生ものだなと感じると同時に、度胸も身につけさせてくれて。今回も、本編では綺麗にカットされてますけど……。

——現場にいた人たちは何が起きたか知ってるんですよね。

蒼井:はい、知ってます。スタッフさんは真っ青になったけど、僕はハプニングに慣れすぎてて。暗闇の中でドリンクタイムに入っているときに、気づいたらスタッフさんが横に立っていて。アクシデントを伝えにきてたんですけど、「なんか隣にいる!」って、そっちの方がびっくりしましたね(笑)。

——あははは。何が起きたんですか。

蒼井:出るはずの映像が一部出てなかったんですよ。

——雪の映像と動きがシンクロするところですね。

蒼井:そうです。僕は真正面を見ていてわからなかったので、そのまま続けようと思ってたんですけど、もし出ていなかったんだったらやりたいなって思いましたし、僕はハプニングも前向きに、ひとつのショーとして捉えたいので、どういうハプニングであっても「もう一回やろう」って言ってたと思います。みなさんにも、「生だな」って喜んでもらえたところかなと思います。

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