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世界の武満徹のもう一つの顔、珠玉の映画・テレビドラマ音楽集が発売

昨年没後25年を迎えた、日本を代表する作曲家・武満徹(1930-1996)。
その豊かで独特の響きは「タケミツ・トーン」とも呼ばれ、20世紀を代表する現代音楽作曲家として世界的に評価されている。その一方で、実は大の映画好きとしても知られており、映像のための音楽も数多く残してきた “映像音楽作曲家” という側面も持つ。

そんな武満が愛した映画・テレビドラマのために作曲した、珠玉の名曲を集めたアルバム 『波の盆 武満徹 映像音楽集』 が7月20日に発売された。
指揮はNHK交響楽団正指揮者・尾高忠明。生前の武満とも親しく、武満演奏の第一人者ともいわれている。そして管弦楽はNHK交響楽団と、「武満-尾高-N響」の最高の組み合わせによる新録音が実現した。

収録曲目は、1950年代から1980年代にかけて公開された映像作品のテーマ曲が中心。
NHKで放送された吉永小百合主演のテレビドラマ 『夢千代日記』(1981)、『北の国から』で知られる倉本總原作、「文化庁芸術祭」大賞も受賞したテレビドラマ 『波の盆』(1983)、そして世界で初めてヨットによる単独無寄港で太平洋の横断に成功した海洋冒険家・堀江謙一(1938-)の実録を原作とした映画 『太平洋ひとりぼっち』(1963)など、いずれも名作が揃う。
特に先月6月には、堀江氏が世界最高齢(83歳)で単独無寄港での太平洋横断を再び達成し、大きな話題となったばかりである。

今回のアルバム発売に寄せて、楽曲の選定などで制作に関わった武満徹の愛娘・武満眞樹は、
「父は映画が本当に大好きでした。映画音楽を作曲する前には、相当長い時間をかけて台本や資料を読んでいましたし、ロケに行ったりもしていました。ただ今作のように、映像音楽だけ独立して演奏されることにとても驚いていると思います。映画好きならではのこだわりがつまったこの作品を楽しんで頂ければと思います。」とコメント。

また指揮者の尾高忠明からは、「(難解な)現代音楽のイメージが強い武満徹ですが、今作は思わず涙が出てしまうような美しいフレーズも多く、びっくりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな武満さんの優しく温かい心を感じ取って頂ければと思います。」というコメントも届いた。

映画の情景が鮮明に目に浮かぶような、琴線に触れる楽曲が揃う本作。
没後26年目に改めて見えてくる、武満徹の映像音楽の世界をぜひ存分に楽しんでもらいたい。

▼作品情報
『波の盆 武満徹 映像音楽集』
商品詳細:https://kingeshop.jp/shop/g/gKICC-1600
配信:https://king-records.lnk.to/ZXbDkW

7月20日(水)発売
定価:¥3,300(税抜価格 ¥3,000)/品番:KICC-1600

【収録曲目】
夢千代日記(武満徹)
1.夢千代日記
太平洋ひとりぼっち(武満徹・芥川也寸志)
2.太平洋ひとりぼっち
3つの映画音楽(武満徹)
3.「ホゼー・トレス」訓練と休息の音楽
4.「黒い雨」葬送の音楽
5.「他人の顔」ワルツ
波の盆(武満徹)
6.波の盆

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