『KING SUPER LIVE 2024』DAY2ロングライブレポート 二日間で10時間かけて紡いだ100曲。そこにはキングレコードが積み上げたアニソンの歴史と想いが!
五月晴れが広がる空の下、2024年5月11日と翌12日に『KING SUPER LIVE 2024』(以下、キンスパ2024)が開催された。会場は、世界で初めて音楽ライブのために作られたアリーナというKアリーナ横浜。キングレコードが誇る声優・アニソンアーティストの共演となるキンスパは今回が4度目の開催であるが、この二日間にわたって、これまでで最多となる29アーティストが集い、全100曲を約35,000人の前で披露した。
キングレコードが世に送り出してきたアニソンを振り返る歴史を凝縮させたDAY2を駆け足で振り返る。
レジェンドからロックバンド、バーチャルシンガーと多彩な布陣
DAY2もオープニング映像で幕を開ける。その後、ドラムがスネアを鳴らし、宮野がセンターのサブステージに登場。だが俯いたままの宮野。微動だにせず静寂の時間だけが過ぎていく。45秒が過ぎようとした頃、「Come on!」の声にエッジの効いたギターが乗る。「Bass」が加わり、ダンサーもサブステージに上がり、宮野と共に興奮の時間を生み出していく。サビ前にはワイパを要求し、宮野はメインステージへと戻ってからラストを決めると続けざまに2曲目へ。ステージを駆け回りながらKアリーナ横浜を彼の歌声で埋めていく。MCでは今回のキンスパで観客を入れた各フロアに「レベル1!」「3!「5!」「7!」と声をかけていく。その後、「2、4、6はどこ行った?(笑)」と笑いを取るところはさすが。STARTにふさわしい盛り上げを見せる。
続いてサブステージにせり上がりで登場したのは愛美。この日はまずボーカリストに徹し、ステージに座り込む姿を見せながら「MAGICAL DESTROYER」をロックに歌ってみせ、メインステージでは愛機のSGを下げて2曲目に。昨日の報告を学習した観客は愛美のイメージカラーである赤紫を灯し、続く「メリトクラシー」で愛美はカッティングをかき鳴らしながら気分を上げてみせた。
メインステージでコーラスとバイオリンを担当する女性二人、それを見下ろす形で階段最上段に現れた保志。歌うのは、声優活動30周年を記念して昨年リリースしたミニアルバムから、30年間の歩みを感じさせるタイトルの楽曲「Star journey」。
続いて、昨日のきんくりん付き帽子をヘッドセットに変え、ガーリーさを増して登場したのが岡咲。往年の歌番組を思わせる、小階段付きドアのセットと共に左の張り出しステージに現れた。メインステージへと移動すると、中央でまっすぐ正面に目線を放ちながら歌う。岡咲の視線に目を奪われながら観客たちが黄色のペンライトでワイパを描くと、岡咲は花道を進みながら客席に向かってずっと手を振り、間奏では笑顔で手拍子を促していた。MCでも「黄色(のペンライト)を浴びせてください!」とリクエストすると、「……あったかい空間♪」と昨日はできなかった観客との交流を味わった。
2曲目の最後、両手での投げKissで締めると次は、この日が『キンスパ2024』初登場でソロアーティストとしてのライブが初となる千葉翔也。ギターソロでバックバンドのギタリストと目を合わせ、演奏を重ね、人生で一度しかない大舞台での初ステージを堪能しながら1月にソロデビューを飾った「Blessing」を熱唱した。
階段最上部に数多くの人影が現れると、いち早く気付いた女性客からの歓声が。「凡」のマスクをかぶった凡人ダンサーを引き連れ、七人のカリスマ声優が登場。彼らは、シュールとシリアスが同居する謎多きコンテンツ、超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』の担当声優。コミカルさ満載の楽曲や動きを存分に観客も楽しんでいた。MCで見せる、メンバー全員での「カリスマ、です!」ポーズにも多くの拍手が送られ、リーダー的存在のふみや役を演じる小野友樹からは「あったかいなー」との感想も出ていた。
そのあとにはバーチャルシンガーのHACHIが登場。メジャーデビュー前に大舞台でのお披露目となった。3Dホログラフィックが生み出す幻想的なライブ空間で観客を引き込むと、挨拶と自己紹介を終えて去ったHACHIに続いては、ニコニコ動画での「歌ってみた」で人気を集めるツルシマアンナが姿を見せた。
シルエットのみのパフォーマンスで非現実的な感覚でのライブがもたらす、独特の時間が続いたあと、昨日と同じく右の張り出しステージに現れ、ツルシマアンナからの『夜のクラゲは泳げない』ED&OPメドレーを完成させたのはカノエラナ。ネオンをモチーフとしたセットの中で「イロドリ」を歌い、「好きな色は深い緑色です」とのMCを受けて緑に染まったフロアの前で「Queen of the Night」を聴かせた。
前日のロングヘアからまさかのショートボブにチェンジして登場したのは堀江由衣。階段最上段でスタートし、手の平での投げKissを見せたあと、2番からは階段を下りてファンの近くへ。現在の堀江由衣を語る上で重要なファクターである清竜人楽曲を歌い終えると、MCでは「ちょっとだけコール&レスポンスをやってもいいですか?」と観客に声をかける。先に冒頭で宮野が行ったものとは「ちょっと違う方向から攻めてみたい」ということで、「眼鏡ー!」「コンタクトー!」「裸眼ー」「レーシックー!」から始め、長男や長女といった続柄、携帯キャリア、さらにはクレジットカードの種類や銀行と問い続け、「私が言うのもなんですけど個人情報をあんまりしゃべらない方がいいと思います」と落とした。2曲目はTVアニメ『とらドラ!』のEDテーマである「バニラソルト」。洗練された域に達する、歌とダンスを披露した。
次に流れてきたのはヨシダタクミの歌声。sajiのギターボーカルであるが堀江由衣に楽曲提供もしており、出演アーティストという点が線となる感覚が得られる。それもキンスパが、レーベルメイトが集まってのフェスであるからこそ。sajiは永遠の愛を歌った「スターチス」のあと、ヨシダがsajiとして再出発した際の想い出を語った。キングレコード移籍後もコロナ禍などが重なり、sajiはもう飛べないんじゃないか、という想いを抱いていたが、DAY1でたくさんの人がsajiの曲を聴いてくれる姿を見て、「もう少しだけやれるんじゃないか」「sajiはまだ羽ばたいていけるんじゃないか」と思えたと気持ちを吐露した。そんな想いを込めて、sajiとしての始まりの歌「ツバサ」へとつなげた。
観客の視線がサブステージに移る。5人での歌始まりからパフォーマンスをスタートさせたのはRISE。アニメ『Extreme Hearts』内に登場するチームのキャスト(野口瑠璃子、岡咲美保、優木かな、福原綾香、小澤亜李)で結成されたユニット。アニメ映像をバックに、作中に登場したライブ衣装で2曲を披露。1曲目の挿入歌は初披露、さらに生バンドでの初歌唱、ということで歌とダンスの練習を重ねたとMCで話す。メインステージに移動し、見事にその成果を見せてくれた。
右張り出しステージから登場した七海ひろきが、ソウルフルな歌声と華のあるパフォーマンスで会場から歓声を引き出したあとは、階段最上段から「すみぺ」こと上坂すみれが登場。
前日のお団子ヘアーからツインテールに髪型をマイナーチェンジしつつ、間奏では「ハイ! ハイ!」と声を挙げ、その髪を振り乱しながら熱唱する。MCでは、「KING AMUSEMENT CREATIVEという会社は昔、スターチャイルドレーベルと第三クリエイティブという部署に分かれていたのじゃ」という話から、「スター!」「チャイルドー!」というコール&レスポンスを実行。さらに「今はキングアミューズメントクリエイティブ……」とコーレスと続けようとするが「それはいいか(笑)」と終了。さらに、「人生はいろんなことがあってもあなた方は人生のヒロインでございます」という楽曲に合わせた曲振りから「ハッピーエンドプリンセス」を歌いきる。
上坂が去ったあと、スクリーンに『ヒプノシスマイク –Division Rap Battle-』のディビジョンを表すロゴが6つ並ぶ。その前には18人のキャラクターたちが。イケブクロ、ヨコハマ、シブヤ、シンジュク、オオサカ、ナゴヤと各ディビジョンが一人ずつラップバトルを展開、それぞれに見せ場を作ると、会場も合いの手やアドリブに自らの声を重ねて鼓舞していく。2曲目では「SUMMIT OF DIVISIONS」を披露。LB Nationの中心で日本のHIP HOPシーンをけん引したスチャダラパーが手がけただけにポップでエンジョイアブルなラップ空間が広がった。
アウトロが消え、サブステージから登場したのは森口博子。豊富なアニソンレパートリーからこの日出してきたのは熱狂必至の「サムライハート」、そして相変わらずのMCで笑いの渦を生み出す。しかし一転、「ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~」で会場全体に癒しの風を届け、前夜に続いて休憩前後の重要なパートを担ってみせた。
想像もしなかった未来を呼び寄せたのはアニソンへの愛
『キンスパ2024』DAY2の後半戦は高橋洋子による幕開けで始まった。DAY1同様、ゴンドラからKアリーナ横浜の客席に圧倒的な声量を浴びせていく。しかも楽曲は、『エヴァンゲリオン』のBGMに歌詞をのせてアレンジした「TENSIONS – welcome to the stage」。MCでは、「みなさん、こんにちは! 堀江由衣です!!」と挨拶。「昨日から、人の名前を言うとこんなに受けるのかと味をしめてしまいました(笑)」と話して笑いを誘うと、興に乗った会場からも「ほっちゃーん」と声が上がる。また、休憩時間明けの登場だったことからゴンドラに乗っての待機だったことも報告し、上空から観客たちが休憩する様子を見守っていたと話す。2曲目には、前日も披露した「残酷な天使のテーゼ」をあえてセレクト、観客が待ち望むものを提供するエンタテインメント精神を見せた。
蒼井翔太は「Eclipse」と「EVOLVE」でDAY2に参戦、1曲目のラストで超ロングトーンボイスを聴かせると2曲目でも激しいシャウトで会場の耳を釘付けに。「今日は攻め攻めでいくと決めたから」の言葉通りのパフォーマンスを見せたが、カメラに向かっての投げKiss、サブステージから客席に向かっての指クイと、蒼井らしさも満載。引き寄せられずにはいられない魅力をふりまいた。間のMCでは、「キングレコードの、憧れの最高の先輩たちの元で歌やパフォーマンスを磨いて、(キュートな声質に変えて)ずっと末っ子だと思っていたら、いつの間にか妹も弟もできて」とコメント。『キンスパ2024』に出演したフレッシュなメンバーを温かく迎え入れた観客に対して「お兄ちゃんとしてはとても嬉しいです」とお礼を述べ、その人柄でも観衆の心をつかんでいた。
次に登場したのはangela。ハードなロックナンバーでトリを務めた前日とうって変わって、サーカス的エンタテインメントショーをスタートさせる。「乙女のルートはひとつじゃない!」から始まり「KINGS」では観客に大合唱とウェーブへの参加を促し、angelaと共に楽曲を作り込む楽しさを味わわせる。特にウェーブは、「今日一番の仕事だから。特に端っこのみんな、よろしく!」と話し、難易度が高かったものの、atsuko自身もステージを左右に疾走して身体でリードし、高らかに歌う歌唱力で聴衆の気持ちも引っ張り、ウェーブを成功させた。歌い終えたatsukoは定番のなりすましのご挨拶。この夜は、「私たちが、なりすましの、カリスマ、angelaです!」とKATSUと二人でカリスマポーズまで決めた。その後、angelaによってステージへ再び呼び寄せられた蒼井と、こちらも気持ちを明るくさせる「晴れのちハレルヤ!」を披露し、会場をさらに楽しませた。
次に登場した内田はこの日も元気一杯。側転したり縦横無尽に動きながらアグレッシブに2曲を熱唱する。MCでは「みんなの好きな作品、聞かせてください! せーの!」と会場に問いかけ、予想通り四方八方からアニメ作品名を叫ばれる事態になっても、「おぉ……、いっぱいあったね(笑)。ちなみに僕は『とらドラ!』が好きです!と愛されキャラな一面を見せる。それでも、「キングレコードの長い歴史を、皆も、一緒に紡いでいってもらいたい!」「好きな気持ちが未来への希望です」と熱い想いを告げ、「Hope」を披露すると水瀬のターンに。
彼女の髪型は、ゆるく巻き髪にセットした昨夜から、歌唱曲に合わせてアイオライト色のエクステを編み込んだストレートに変更されていた。「あんまりお話が得意ではないので、楽曲がもたらしてくれる色だったりキャラクターに憑依したりして何かを伝えられたら」と話した言葉通り、楽曲への強い想いを秘めつつ、ボーカリストとして力強く進化しつづけている姿を見せる。
そしてDAY2の最後を締めくくるのはすべからく水樹奈々であるべきだ。まずは、「METANOIA -Aufwachen Form-」のイントロに乗せてDJが階段最上段に登場し、会場をあおる。「Clap your hands!」の声に会場が拍手を巻き起こすと、サブステージのポップアップから水樹奈々が登場した。「Live your life now!」でコールを上げ、Bメロで水樹が要求するクラップにすぐさま応える観客。通じ合ったアーティストと観衆の関係性を感じさせる中、水樹もギター二人を引き連れながらステージを大横断していく。間髪入れずの「ADRENALIZED」でも会場に一体感を作り上げたあと、3曲目に進む前にまずは水樹のバックバンド「Cherry Boys」を紹介。そして水樹から、「昨日はトップバッターを務めさせてもらったのですが、そのときと変わらない全力の声援が、4時間経っても続いている。みなさん、最強ですね!」と称賛の言葉が観客に手向けられる。「キングだけ、アニソンだけで2日間、10時間もライブができるって本当にすごいこと」「でもそれはみなさんがアニメ作品を人生に取り込んでくださっているからなんです!」と改めて感謝を示した上で「アニソン魂を永遠に燃やしていきたい」と決意表明、その気持ちを表した「ETERNAL BLAZE」を会場に贈った。ラストはジャンプでフィニッシュを決めると、マイクを通さずに「ありがとうございました」。でも、会場中がその唇の動きから水樹の気持ちを受け止めていた。
DAY2のコラボは、atsukoを中心にカノエラナと愛美が左右を固めるサブステージからスタート。主メロを歌う横で残りの二人が楽し気に合いの手を入れ、掛け合いが楽しい「アノーイング!さんさんウィーク!」を完成させる。
続いては堀江が持ち歌の「スクランブル」を、七人のカリスマ声優を男性コーラスに、自身の左右には岡咲と上坂を伴って歌う。サックスプレイヤーのユッコ・ミラーも登場し、サビではステージの上も下も一緒になってグルグル回しまくる。最後に堀江が「せーの、言っていいですか? せーのっ!」からのジャンプで決めた。
DAY2でもキンスパならばガンダムソングは欠かせない。この日は「ターンAターン」を保志、七海、森口博子の男女混声で披露。高音から低音をあまねく覆い、KATSUがギターで男気を添える。
続くコラボは、階段最上段に立つ蒼井の歌始まりから、テレビアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE』シリーズの主題歌を連続で。蒼井から受け継いだAメロを階段下で歌った宮野は、すぐにまた「翔太!」とリターン。
二人の声が目まぐるしく絡まり、離れ、聴く者を恍惚に誘う「カノン」に続き、蒼井の代わりに内田が入って、宮野と視線を合わせながらの「シャイン」では、最後に二人が手を伸ばして♡マークを作ってのフィニッシュ。
そして蒼井が合流しての「オルフェ」へと突入した。ダンス・ボーカル共に定評のある、男性声優アーティスト3人の共演で、星がきらめく天国のような夜が過ぎていく。だがラストのかき回しで、宮野は「お前が決めろ!」と内田を指名しておきながら飛ばずにスルー。そのあとも蒼井を指名し直しても飛ばず、宮野自ら「せーのっ!」と声を挙げてもステージに戻ろうと肩透かしをくらわし、長いコントにギターもうねり出す。だが、「本当にラスト! みんなで! せーのっ!!」と宮野が叫び、ようやく3人ジャンプでフィニッシュにたどり着いた。
メインステージで控えていた水樹と岡咲も笑みを抑えられなかったが、ホーンセクションのイントロが鳴るとすぐさまの歌い出しで会場をどよめかせる。「ちゅるぱや」こと「DISCOTHEQUE」だ。かつて、デビュー前の岡咲が視聴者参加型音楽番組にゲスト出演していた水樹の前で歌ってみせた曲でもある。あれから10年、夢叶えて声優・アーティストデビューを果たした岡咲が憧れの水樹とデュエットする、キンスパならではのドラマティックな展開に会場は狂喜乱舞した。水樹が「みんな一緒にー!」と声をかけ、会場は「CHU-LU CHU-LU CHU-LU PA-YA-PA」を大合唱する栄誉に預かる。歌唱後、早々に駆け寄ってくる岡咲、受け止めハグする水樹の姿は誰もがまぶたに焼き付けていた。
その余韻も冷めやらぬまま、コラボが予告されていた水樹と水瀬による「Glorious Break」。スタートは、階段上に立つ水樹、サブステージに立つ水瀬、と離れていたが、互いに見つめながら歌い、歩み、距離を縮めていく。二人が並んで歌っているとき、水瀬のパートで水樹は声には出さずに一緒に歌い、少し緊張が入り混じりつつも目が合うと破顔する後輩を見守る。最後、「ありがとうございました!」と声を挙げた水瀬の向く方向には水樹がいた。
もうすぐ二日間にわたるフェスティバルは終わりを迎えようとしていた。だが、会場は勿論、ステージ上のアーティストも終わりたくない気持ちをあらわにしていた。atsukoの「マモさん、もう一回最初からお願いします!」の言葉に、宮野もオープニングのポーズを再度とってみせた。フィナーレ曲はangelaの「Shangri-La」。豪華なメンバーと会場全体による大合唱が続く時間の末、最高のエンディングを迎えた。今やアニソンの代表曲の一つになっているとはいえ、10時間100曲のラストを飾る曲として歌われたことはよほど感慨深かったのだろう。歌唱後、「こんな未来があるとは思わなかった」とangelaの二人が涙する。その場には、二人がどれほどアニメを愛し、アニソンに貢献してきたか知る者しかいない。atsukoは女性アーティスト陣が差し出すタオルで涙を拭き、それを見つめる水樹の目にも涙が浮かんでいた。
2018年以来約6年の時を経て、ようやくたどり着いた『キンスパ2024』。2022年にはコロナ禍のために開催中止を余儀なくされたが、その間に数多くのアーティストがキングレコードから誕生し、積み重ねられてきたアニソンの魂は確実に未来へと引き継がれていこうとしている。デビュー曲や初アニソンタイアップ曲が多かった『キンスパ2024』には始まりを忘れない想いも込められていたが、さまざまな奇蹟の連続によって “今” に到達したことを形に表してもいた。100周年が見えてきたキングレコードの歴史、その軌跡に想いを馳せられた『キンスパ2024』。生まれ出たアニソンの数々は間違いなく忘れ得ぬ、未来への財産であると確信できる二夜であった。
取材・文=清水耕司
写真=MASA / 増田 慶 / 田村与
SET LIST
<DAY2(5/12)>
M1.EXCITING!/宮野真守
M2.Quiet explosion/宮野真守
M3.MAGICAL DESTROYER/愛美
M4.メリトクラシー/愛美
M5.Star journey/保志総一朗
M6.ココロトラベル/岡咲美保
M7.ペタルズ/岡咲美保
M8.Blessing/千葉翔也
M9.めちゃめちゃカリスマ/七人のカリスマ声優
M10.カリスマジャンボリー/七人のカリスマ声優
M11.ビー玉/HACHI
M12.1日は25時間。/ツルシマアンナ
M13.イロドリ/カノエラナ
M14.Queen of the Night/カノエラナ
M15.アシンメトリー/堀江由衣
M16.バニラソルト/堀江由衣
M17.スターチス/saji
M18.ツバサ/saji
M19.大好きだよって叫ぶんだ/RISE
M20.SUNRISE(ver.RISE)/RISE
M21.It’s My Soul/七海ひろき
M22.POP TEAM EPIC/上坂すみれ
M23.ハッピーエンドプリンセス/上坂すみれ
M24.ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- +/ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 3DCG LIVE From HYPED-UP 02
M25.SUMMIT OF DIVISIONS/ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 3DCG LIVE From HYPED-UP 02
M26.サムライハート/森口博子
M27.ETERNAL WIND 〜ほほえみは光る風の中〜/森口博子
M28.TENSIONS – welcome to the stage/高橋洋子
M29.残酷な天使のテーゼ/高橋洋子
M30.Eclipse/蒼井翔太
M31.EVOLVE/蒼井翔太
M32.乙女のルートはひとつじゃない!/angela
M33.KINGS/angela
M34.晴れのちハレルヤ!/angela × 蒼井翔太
M35.Comin’ Back/内田雄馬
M36.Hope/内田雄馬
M37.スクラップアート/水瀬いのり
M38.アイオライト/水瀬いのり
M39.METANOIA -Aufwachen Form-/水樹奈々
M40.ADRENALIZED/水樹奈々
M41.ETERNAL BLAZE/水樹奈々
M42.アノーイング! さんさんウィーク!/atsuko × 愛美 × カノエラナ
M43.スクランブル/堀江由衣 × 上坂すみれ × 岡咲美保 × 七人のカリスマ声優
M44.ターンAターン/森口博子 × 保志総一朗 × 七海ひろき × KATSU
M45.カノン/宮野真守 × 蒼井翔太
M46.シャイン/宮野真守 × 内田雄馬
M47.オルフェ/宮野真守 × 蒼井翔太 × 内田雄馬
M48.DISCOTHEQUE/水樹奈々 × 岡咲美保
M49.Glorious Break/水樹奈々 × 水瀬いのり
M50.Shangri-La/ALL LINE UP
セトリプレイリスト:
https://lnk.to/KSL2024_DAY2
■公演概要
公演名:KING SUPER LIVE 2024
日程:2024年5月11日(土)、12日(日)
時間:
2024年5月11日(土)開場 14:00 開演 16:00
2024年5月12日(日)開場 12:00 開演 14:00
場所:Kアリーナ横浜
〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい6丁目2−14
出演者:
・DAY1(5/11)
愛美、蒼井翔太、麻倉あきら、angela、上坂すみれ、内田雄馬、岡咲美保、奥井雅美、カノエラナ、國府田マリ子、saji、椎名へきる、Suara、高橋洋子、田村ゆかり、七海ひろき、保志総一朗、堀江由衣、水樹奈々、水瀬いのり、宮野真守、森口博子、米倉千尋(五十音順)
・DAY2(5/12)
愛美、蒼井翔太、angela、上坂すみれ、内田雄馬、岡咲美保、カノエラナ、saji、七人のカリスマ声優、高橋洋子、千葉翔也、ツルシマアンナ、七海ひろき、HACHI、ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 3DCG LIVE From HYPED-UP 02、保志総一朗、堀江由衣、水樹奈々、水瀬いのり、宮野真守、森口博子、RISE(Extreme Hearts)(五十音順)
KING SUPER LIVE 2024ホームページ:
https://kingsuperlive.jp/