永井裕子 コンサート2025『夢道』 Road to 2030レポート

永井裕子コンサート2025 『夢道』 Road to 2030~

今年デビュー25周年を迎えた演歌歌手・永井裕子が、6月20日にデビュー曲「愛のさくら記念日」にちなんで渋谷区文化総合センター大和田・さくらホールにて「永井裕子コンサート2025『夢道』Road to 2030」を開催した。
2016年から本人プロデュースでスタートしたこのコンサートは、デビュー30周年を目指し「夢道 Road to 2030」として新たに銘打たれ本人のライフワークにもなっている。

第一部の緞帳が上がると大空を思わせる鮮やかな青地に、色とりどりの桜が散りばめられた振り袖姿で登場すると会場は歓声に包まれ、自身のアルバム「歌だより」にも収録している「漁歌」(北島三郎)からスタート。
「ようこそお越し下さいました。一曲目から飛ばしすぎたので興奮がさめません。約2年ぶりとなるコンサートです。私も大変楽しみにしておりました。最後までどうぞ楽しんでください!」と感謝を述べると「私の人生の応援歌でもあり、15年振りに演歌チャート1位を頂いた曲です」 と2021年にリリースした「華と咲け」を歌い始めると、途中で感極まって涙する場面もあった。
「全国からこの日を楽しみに駆けつけて下さった皆様の顔を見ていると…」と涙を拭うと、続いて「哀愁桟橋」「菜の花情歌」「勝負坂」を立て続けに歌唱。客席のファンからも大声援が送られた。
「会場には今頑張っている『おんなの花道』の作詞家万城たかし先生、師匠で作曲家の四方章人先生、『なでしこ姉妹』の相方の井上由美子さんが来て頂いております」と恩師と歌手仲間を紹介し感謝を述べた。
続いてはご当地を舞台にした「松江恋しぐれ」「郡上八幡おんな町」「石見路ひとり」「望郷岬」をメドレーで感情豊かに歌い上げると「懐かしかった?その時の思い出とか浮かびます?」と古応援してくれている観客との当時の思い出を振りながら、「海猫挽歌」「北の旅路」「ねんごろ酒」をメドレーで披露した。
「今頑張っている『おんなの花道』昨年4月に発売して1年たちました…なんでこんなに長いんだろう…新曲早く出ないのかな?と皆さんもお思いでしょうが、この歌とにかく大変評判が良いんです。カラオケランキングでも上位をキープしているんです。こんなに長く愛され続けている曲も滅多にないので、まだまだこの曲でがんばります!先生たちの前で歌うので、レコーディング時と歌が変わっていないように頑張ります!」と最新曲「おんなの花道」を堂々と歌い上げた。
「徳島県のファンクラブの方々がこの日の為に手作りして下さっているんです。」と入場の際に観客に配られたうちわを持って自身を仰ぐと観客席からもうちわで仰がれ笑いを誘った。
1部の締めくくりとして、アップテンポな「五右衛門の恋」を観客と一緒に歌い上げ第一部が閉幕された。

永井裕子コンサート2025 『夢道』 Road to 2030~

第2部の緞帳が上がると真っ赤なステージの上に寝そべる真っ白なドレスに身を包んだ永井裕子が現れた。
バイオリンの独奏から始まりピアノ・パーカッションで編成されたバンドの調べに乗り「朝日桜」(浅川マキ)がスタート。1部とはがらりと雰囲気を変えたステージが始まった。
客席からは「色っぽい」「きれい」等の掛け声が飛ぶ中、「リバーサイドホテル」(井上陽水)「想い出まくら」(小坂恭子)を続けて歌唱。
今年1月に初めて共演した憂歌団との思い出を語ると、初挑戦となる「胸が痛い」(憂歌団)で観客を圧倒する太く力強い声で歌い上げると、続く「早く抱いて」(伊東ゆかり)では女性の心情をしっとりと歌い上げた。
「デビューして25周年、明日から26年になります。本当にたくさんに人達に支えられてきました。」とお世話になった方々に感謝を述べると「レイニーブルー」(徳永英明)が静かにそれでいて力強く歌い上げた。
「ピアノ・バイオリン・和太鼓による編成でいつもとは違う雰囲気に聞こえると思いますよ」と「石狩挽歌」(北原ミレイ)が和太鼓の音色を中心にまさに永井裕子の「石狩挽歌」を歌い上げた。「ラブ・イズ・オーバー」(欧陽菲菲)では大人の魅力たっぷりの伸びのある歌声を披露。

「残り2曲となりました!悔いの無いよう盛り上がってください」と「ダンシング・オールナイト」(もんた&ブラザーズ)、そしてラストの曲となる「わかれうた」(中島みゆき)を観客と一体となって盛り上げて閉幕。
「アンコールありがとうございます!帰りは皆様をお見送りさせて頂きますので、その時に今日の感想聞かせて下さい!では最後に、デビュー曲です『愛のさくら記念日』!」とさくら吹雪の舞う中、涙で声を震わせながらも精いっぱい感謝をこめて歌い上げ終幕となった。

Photo:ヒダキトモコ


日時:2025年6月20日(金)
場所:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
開場:15:00/開演:15:30
料金:1階指定席:SS席 9.000円   S席 7,000円   A席 5,000円
2階指定席:3,500円

永井裕子コンサート2025 夢道 Road to 2039」セットリスト

~第一部~
・M1「漁歌」(北島三郎)
・M2「華と咲け」(2021年)
・M3「哀愁桟橋」(2002年)
・M4「菜の花情歌」(2003年)
・M5「勝負坂」(2014年)
・M6「松江恋しぐれ」(2016年)
・M7「郡上八幡おんな町」(2014年)M8「石見路ひとり」(2007年)
・M9「望郷岬」(2009年)
・M10「海猫挽歌」(2018年)
・M11「北の旅路」(2019年)
・M12「ねんごろ酒」(2018年)
・M13「おんなの花道」(2024年
~第二部~
・M15「朝日桜」(朝日のあたる家:ちあきなおみ)
・M16「リバーサイドホテル」(井上陽水)
・M17「想い出まくら」(小坂恭子)
・M18「胸が痛い」(憂歌団)
・M19「早く抱いて」(伊東ゆかり)
・M20「レイニーブルー」(徳永英明)
・M21「石狩挽歌」(北原ミレイ)
・M22「ラブ・イズ・オーバー」(欧陽菲菲)
・M23「ダンシング・オールナイト」(もんた&ブラザーズ)
・M24「わかれうた」(中島みゆき)

~第二部~
・M15「朝日桜」(朝日のあたる家:ちあきなおみ)
・M16「リバーサイドホテル」(井上陽水)
・M17「想い出まくら」(小坂恭子)
・M18「胸が痛い」(憂歌団)
・M19「早く抱いて」(伊東ゆかり)
・M20「レイニーブルー」(徳永英明)
・M21「石狩挽歌」(北原ミレイ)・M22「ラブ・イズ・オーバー」(欧陽菲菲)
・M23「ダンシング・オールナイト」(もんた&ブラザーズ)
・M24「わかれうた」(中島みゆき)
・M25「愛のさくら記念日」(2000年デビュー曲)

永井裕子キングレコードアーティストページ
https://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=13787

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