「KING Jazz RE:Generation」第6期 (大橋節夫、フランキー堺、西条考之介、ウェスト・ライナーズ、 沖至、寒川敏彦など)初デジタル化音源15作品含む17作品配信開始

キングレコードが保有する歴史上の重要ジャズカタログを余すところなくサブスク/配信化するシリーズ「KING Jazz RE:Generation」第6期(大橋節夫、フランキー堺、西条考之介、ウェスト・ライナーズ、沖至、寒川敏彦など)初デジタル化音源15作品含む17作品の配信が開始された。
配信に際し監修者尾川雄介氏コメントが寄せられている。
尾川雄介 (UNIVERSOUNDS)コメント
第6期配信化に際して
ラグタイム、ディキシーランド、スウィング、ビバップ、ハードバップ、モード・ジャズ、フリー・ジャズ、ソウル・ジャズ、ジャズ・ファンク、ジャズ・ロック、クロスオーヴァー、フュージョンなど、時間の変遷とともに新たな手法やサブジャンルを生んできたジャズ。1980年前後にフュージョンが隆盛を極めて以降、サブジャンルの発生という観点では止まったかのように見えるが、ではそれがジャズの停滞を意味するかというと、決してそうではない。研鑽、多様化、深化は連綿と行われ、それは現在まで途切れることはない。KING Jazz Re:Generation第6期では、1970年代後半から1980年代半ばにかけて録音された、非フュージョン作品に焦点をあてている。
前田憲男がアレンジを手掛けたウェスト・ライナーズによる2作品や、名匠・山屋清がアレンジを手掛けたジャズ・オール・スターズの『ドリーム』は、懐古や復権といった言葉とは無縁の、ビッグバンド・ジャズの進行形である。生涯に渡りスウィング・ジャズを全うした鈴木章治の『スモール・ホテル』や、先のウェスト・ライナーズ出身である西条孝之介の『アーリー・オータム』や『ブルース・フォー・フレンズ』も懐の深さと説得力があり聴き入ってしまう。原信夫率いるシャープス・アンド・フラッツの結成50周年を記念した『ザッツ・ビッグ・バンド』(本作は2001年録音)は、名門の健在を示す充実の演奏。時代の風雨をくぐり抜けたもの、その強さとしなやかさを思う。
日本では数少ないジャズ・オルガン奏者である酒井潮、寒川敏彦、川崎泰紀の1970年代後半~1980年代の音源が聴けるのも嬉しい。ブルースを基調としたオルガン・ジャズの魅力を改めて感じさせてくれるのと同時に、この時代ならではの可能性や面白味も体現している。
日本におけるハワイアン音楽のスターであった大橋節夫が、こちらも日本のジャズ界を牽引したピアニストである世良譲と組んだ『おとなの時間』や、ジャズ・ドラマーとしてデビューして以降、多彩な活動で人気を博したフランキー堺が全編日本語で歌った『この素晴らしい世界』といった、個性的なヴォーカル作品も見逃せない。
そして、独自の音楽性と存在感で異彩を放ったミュージシャンが、1970年代末~1980年代にかけてキングレコードに飛び地的に残した作品も魅力的だ。日本のフリー・ジャズ黎明期から活動してきた沖至がスタンダードを中心に取り上げた『オペラ・ナイト』、こちらもフリー・ジャズを中心に広く活躍する井野信義が、アート・アンサンブル・オブ・シカゴのレスター・ボウイと唯一無二の世界を築いた『デュエット』、鬼才・清水靖晃が舞踏家の長嶺ヤス子と組み無国籍的な郷愁を迸らせた『晩夏』などは、ジャズ史的にも貴重な作品である。尾川雄介 (UNIVERSOUNDS)
Playlist
「KING Jazz RE:Generation PLAYLIST Vol.6 by Yusuke Ogawa」
■音楽配信はこちら:https://playlist.kingrecords.co.jp/?post_type=playlist&p=2143
KING Jazz RE:Generation Special Mix by Koki Hanawa
■音楽配信はこちら:https://playlist.kingrecords.co.jp/?post_type=playlist&p=2146
配信作品紹介
(SOUND FUJI)