『AnimeJapan 2025』キングレコードブース DAY1 オフィシャルレポート

前年比115%となる15万人超の来場者を記録した、アニメ産業の最先端情報が集う展示会イベント「AnimeJapan 2025」。およそ10人に1人が海外からの来場者となり、まさに世界中のアニメファンからの注目を集めたイベントとなった。
キングレコードブースでは豪華キャストが出演するステージイベントが開催され、数々の解禁情報を発表すると共にキャストとファンの交流が繰り広げられた。今回のレポートでは、3月22日(土)に行われたDAY1全4ステージの詳細レポートをお届けする。
プリンセッション・オーケストラ
DAY1のトップバッターをきったのは4月6日(日)より放送されるオリジナルTVアニメ「プリンセッション・オーケストラ」ステージ。空野みなも/プリンセス・リップル役の葵あずさ、識辺かがり/プリンセス・ジール役の藤本侑里、一条ながせ/プリンセス・ミーティア役の橘杏咲が登壇すると、盛大な歓声が3人を迎えた。
歌いながら戦うヒロインの活躍を描き、「ニチアサ」作品として放送されることが話題となっている本作。毎回バトルシーンで歌いながら演じていることに言及した場面では、橘は「私が歌ってるときに、2人が見守ってくれてるんです。葵ちゃんは一緒に踊ってくれてたりするんですよ」と和気あいあいとしたアフレコ現場の様子を伝えてくれた。
また放送開始に先駆けて新キャスト情報が初解禁され、陽ノ下なつ役の藍村光、空野誠志郎役の日野聡、空野ようこ役の南條愛乃、空野りく役の若井友希と、みなもと関係の深いキャラクターとキャスト情報が公開された。既に公開されているキャラクターのキャストも改めて紹介され、特にヒロインたちを支えるマスコットのナビーユ役の下野紘は3人を親切に気遣ってくれているというエピソードも明かされた。
ステージ後半では作品公式YouTubeチャンネル「アリスピアch」で配信されている企画を生で披露しようということで、3人でお題に沿ってポーズをそろえるゲーム「ぴったりポーズチャレンジ」に挑戦。「バトルのポーズ」や「かわいいポーズ」のお題に思い思いのポーズを披露し、観客とゲームを満喫した。
ステージの最後には、プリンセスとナビーユの着ぐるみたちが登場して、3人のユニット「オルケリア」が歌うOP曲「ゼッタイ歌姫宣言ッ!」に合わせてダンスを披露。ヒロインたちと観客が一体になって盛り上がった。
ステージの最後には、プリンセスとナビーユの着ぐるみたちが登場して、3人のユニット「オルケリア」が歌うOP曲「ゼッタイ歌姫宣言ッ!」に合わせてダンスを披露。ヒロインたちと観客が一体になって盛り上がった。
クラシック★スターズ
続いてのステージは4月5日(土)より放送されるTVアニメ「クラシック★スターズ」。ベートーヴェン役・内田雄馬、モーツァルト役・伊東健人、ショパン役・安部 瞬、リスト役・石毛翔弥が登壇し、新作オリジナルアニメとなる本作の見どころやそれぞれのキャラクターの魅力について語った。」
この日に初めて公開されたメインPVは、高校ボクシング界の新星として期待されていた少年がベートーヴェンという名を与えられて作曲家を目指す過程や、各キャラクターたちをチラ見せ。内田は自身が演じるベートーヴェンを「キャッチフレーズが『運命を動かす男』というくらい、いろんなところで運命に巻き込まれていきます。舞台となる私立グロリアス学園で成長する過程を、視聴者のみなさんと同じ目線で楽しんでいきたいです」とコメント。伊東はPVの中に登場した「エモい」の本作独自の「エモる」という形容詞に触れ、「今年はぜひこの言葉を流行らせていきたい!」と熱意を語った。
キャラクターたちが偉大な作曲家たちの名前を冠するだけでなく、ほぼ毎話登場するキャラクターソングにクラシックの名曲のフレーズが散りばめられていることも魅力の本作。楽曲はElements Gardenが担当しており、今回のステージでは内田がOPテーマ「シンギュラリスト」を初披露し、鮮烈なパフォーマンスと共に魅惑の歌声を響かせた。
締めの挨拶として、内田は「音楽を通じて世代を越えて楽しめる作品になっていると思います。世界の人たちと『クラ★スタ』でつながっていきたいです」とコメント。伊東の「エモってくれますかー!?」という観客席への呼びかけに大歓声が応え、盛況のうちにステージは幕を下ろした。
うたの☆プリンスさまっ & ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-スペシャルコラボステージ
「ヒプムビ」こと映画版が絶賛公開中の「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」。DAY1のステージには、山田一郎役・木村昴、毒島メイソン理鶯役・神尾晋一郎、飴村乱数役・白井悠介、神宮寺寂雷役・速水奨、白膠木簓役・岩崎諒太、波羅夷空却役・葉山翔太が出演。開幕から「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem- +」を熱唱して、早くもステージのボルテージは最高潮に。
トークパートでは「『ヒプムビ』を実際に見てどうだった?」と問う神尾に、岩崎は「初日に見に行って、涙で視力を失うかと思った」とコメント。木村は「これから見に行く予定なので、もしかしたらどこかで会場の皆さんとお会いできるかも!」と語り、観客席からは期待に満ちた反応が湧き上がった。
日本初のインタラクティブ映画である本作は、10秒間のリアルタイム投票でストーリーが48パターンにも分岐し、7つのエンディングが待ち受ける。ステージではこの「ヒプムビ」にちなみ、あいうえお作文形式で10秒の間に本作のPRを考えるゲーム「10seconds パンチライン」を開催。「ヒプムビみて!」というお題に、速水は「息子も娘も楽しめる自信作!」、木村は「天国を味合わせます!」など、登壇者たちが四苦八苦しながら息を合わせて本作の魅力を伝えた。そしてこの後、驚きの展開が……。
5月9日(金)より全国公開となる「劇場版うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX」とのスペシャルコラボステージとして、「QUARTET NIGHT」の寿 嶺二役・森久保祥太郎、黒崎蘭丸役・鈴木達央、美風 藍役・蒼井翔太、カミュ役・前野智昭が参戦。「うた☆プリ」と「ヒプマイ」から総勢10人の声優が、作品の枠を超えてひとつのステージに集結した。
ここでは2チームに分かれて、ごちゃ混ぜになった4つの文字から元になったワードを当てる「アナグラムクイズ」にチャレンジ。惜しくも敗れた蒼井・前野・速水・神尾・白井のチームは罰ゲームとして「語尾にニャンを付ける」「投げキッスを交える」「ガチイケメンボイス」という3つのお題をすべて取り入れて映画のPRをすることに。蒼井が何度も投げキッスを繰り返したり、速水が「絶賛……にゃん。発売中……にゃん」と渋い声で演じたりと、アドリブもふんだんに盛り込まれた5人のPRが観客を大いに沸かせた。
コラボステージの終わりには、10人の出演者たちが「うた☆プリ劇場版」のメインテーマ「TABOO NIGHT XXXX」と、「ヒプマイ」のアンセムソング「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」をメドレーで披露。最後は10人が声を揃えて熱唱を披露し、作品を越えたコラボの醍醐味を見せつけた。
コラボステージに引き続き、QUARTET NIGHTを演じる4人による「うた☆プリ」のトークショーが開催。実は「うた☆プリ」アニメシリーズのAnimeJapan参加は今回が初めてであり、さらにQUARTET NIGHTのキャスト4人だけでイベントに登壇するのは今回が初。鈴木は「我々が最初にAnimeJapanに出演させてもらえるなんて」と恐縮しながらも喜びを隠せず、蒼井は「10年以上もこの4人でやらせていただいてきて、まだ初めてのことがあるのが嬉しいです」とそれぞれに感慨をにじませながら「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX」の見どころやそれぞれのキャラクター像を語った。
本作の見どころを紹介する場面では、前野は「応援してくれる皆様の存在があるからこそ、彼らが高みを目指すことができたんじゃないかと思います。」と答え、森久保は「劇場版のクオリティはすごいものになってますので、是非劇場でQUARTET NIGHTの歴史・絆をご覧いただければと思います。」と作品への熱い思いと自信を語った。ステージの締めには本作冒頭に流れるムービーを初披露して、観客の劇場版への期待を大きく高めた。
超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』
DAY1のラストを締めくくったのは「超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』」ステージ。草薙理解役・山中真尋、本橋依央利役・福原かつみ、猿川慧役・細田健太、湊大瀬役・日向朔公、テラ役・大河元気、天堂天彦役・橋詰知久が登壇し、「カリスマジャンボリー」に合わせて陽気なダンスを披露して、観客席に元気を振り撒いた。
2年ぶりのAnimeJapan参加となる「カリスマ」だが、DAY1は伊藤ふみや役の小野友樹が欠席。その穴を埋めるべく、「ヒプノシスマイク」から有栖川帝統役・野津山幸宏が参戦した。野津山は2年前のAnimeJapanでも「カリスマ」ステージにゲスト出演しており、今回の出演でも2年前と同様自前のツナギを着用するというカリスマたちとの馴染みっぷりを見せつけた。野津山への「カリスマ流」のおもてなしと称して行われた「セクシー野球拳」では、勝ち抜いた野津山が(罰ゲームではなく)ご褒美として会場をメロメロにする権利を獲得。野津山は「おもてなしはどこに行ったの!?」とツッコミながらも、セクシーなパフォーマンスを2連続で客席に見せつけた。
続く告知コーナーでは待望の3rdアルバム「カリスマガンボ」を9月10日(水)に発売することを発表。さらに、各音楽配信サービスでの配信がスタートした新曲「カリスマさびら」のリリースに連動してオフィシャルカフェ「カリスマさびらカフェ」が5月30日(金)〜7月6日(日)の期間限定でオープンすることを初解禁した。
「カリスマさびら」は沖縄のミュージシャン・喜納昌吉&チャンプルーズの代表曲「ハイサイおじさん」を一部替え歌カバーしたノリノリの楽曲で、楽曲提供はORANGE RANGEのNAOTOとHIROKI。福原の「『さびら』はうちなーぐちで『する』って意味なんですよ」という紹介に細田が「『カリスマする』ってなんだよ!?」とツッコミを入れると、客席からは大きな笑い声が上がった。ステージの最後には「カリスマさびら」の熱唱が行われ、DAY1のステージを大盛況のうちに締めくくった。
Information
◾️プリンセッション・オーケストラ:
https://princess-session.com
◾️クラシック★スターズ:
https://classicstars-anime.com
◾️ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-:
https://hypnosismic.com
◾️うたの☆プリンスさまっ♪:
https://www.utapri.com
◾️超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』:
https://charisma-house.com