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愛美 「AIMI LIVE TOUR 2024 “NEW WORLD”」ツアー完走/神奈川公演のオフィシャルライブレポートが到着

愛美 「AIMI LIVE TOUR 2024 “NEW WORLD”」ツアー完走/神奈川公演のオフィシャルライブレポートが到着

声優・アーティストの愛美が、全国3都市を巡るスタンディングライブツアー『AIMI LIVE TOUR 2025 “NEW WORLD”』を開催し、11月29日の愛知・ダイアモンドホール公演で千秋楽を迎えた。今年8月リリースの1stハーフアルバム『A/CODE』を携えた今回のツアーで彼女が掲げたコンセプトは“NEW WORLD=新世界”。自らもギターを弾く全編バンド編成のロックなサウンドと、メッセージ性の強いコンセプチュアルなステージを展開し、ソロアーティスト・愛美の新たな世界を築き上げた。同ツアーの初日、11月1日に神奈川・YOKOHAMA Bay Hallで行われた公演のレポートをお届けする。

チケットは完売し、期待に満ちた立ち見客で溢れかえる開演前の会場に、BGMとして流れ出したのは愛美の楽曲「愛世界」。その音源の歌声に合わせて、オーディエンスは大きな声でチャントパートを歌い上げて、これから始まるライブへの士気をさらに高める。そうしているうちに音源が突然フェードアウトして、昭和のラジオニュースのように芝居がかった愛美の音声ナレーションがスタート。ブラウン管テレビ風の舞台セットも相まってレトロな雰囲気が漂うなか、「時は満ちました。のろしを上げ、共に戦いましょう。皆で世界を変えるのです。ウェルカム・トゥー・ニューワールド」とナレーションが告げると、まるで軍歌のように厳かな音楽が流れ始め、それを断ち切るようにバンドの重厚なイントロダクションが鳴り響き、王族のごときケープを纏った愛美がフライングVタイプのギターを手にして登場。最新作『A/CODE』の1曲目を飾った愛美史上もっともメタリックなハードロック「NEO ELDOLADO」で新世界の幕を開ける。中低音域を豊かに響かせた勇ましい歌声には、歴戦をくぐり抜けてきた王者のような貫禄が備わっている。
愛美「AIMI LIVE TOUR 2025 “NEW WORLD”」神奈川公演_ライブ写真09
愛美「AIMI LIVE TOUR 2025 “NEW WORLD”」神奈川公演_ライブ写真01
一曲目から会場の熱気が最高潮にまで達するなか、愛美は羽織っていたケープを脱ぎ去って後ろに大きなリボンのついたドレッシーな衣装を露わにすると、轟音ギターとダンサブルなサウンドが交差した英語詞中心のナンバー「Noise in me」を振り付けと共にライブ初披露。華麗な強さと美しさをアピールする。その後、いつもよりも大人びた口調で「NEW WORLDへお越しの皆さんこんばんは、愛美です」と挨拶すると、「その熱を持って、共にNEW WORLDを創造しましょう」と呼びかけ、「今宵わたしは、新世界の神となる」と宣言して『A/CODE』収録の新曲「AthisCode」に突入。再びギターを手にして掻き鳴らしながら、激走するラウドロックを力強い歌い口で乗りこなして熱狂を先導する愛美は、まさにこのライブ空間における王にして神たる存在だ。さらに今やライブの必殺曲に育っている、破壊と再生が渦巻く異色のデジタルハードコアチューン「MAGICAL DESTROYER」を投下。ギターをド派手に演奏したかと思えば、ラップパートでは会場を強烈にアジテーションし、オーディエンスもコブシを突き上げ盛大なコールで呼応する。
愛美「AIMI LIVE TOUR 2025 “NEW WORLD”」神奈川公演_ライブ写真02
ここで会場が暗転すると愛美によるポエトリータイムが開始。「ノイズが多すぎる。有象無象の戯言が瞬間ごとに生み出される」と、ノイズまみれの世の中を糾弾する言葉を連ねていく。そして「そうだ、壊してしまおう。破壊と再生。全てキャンセルして、造り変えてしまおう」と告げると、次曲「キャンセルさせて人生」へ。この楽曲も最新作『A/CODE』からのセレクトだが、バンドの生演奏ならではの迫力が音源以上の熱気を加える。そこから間髪入れずフリーキーな高速ロック「C’est la vie drive」に繋げ、愛美は愛用の白いギブソンのレスポールスペシャルと共に激しく熱を発散。

そこから一転、しめやかなピアノと愛美のポエトリーから始まったバラード「LIGHTS」では、絶対的な正しさの存在しないこの時代において、それでも何かを選択しなくてはいけない王としての悲哀を、感情豊かに表現する。
愛美「AIMI LIVE TOUR 2025 “NEW WORLD”」神奈川公演_ライブ写真03
バンドによる演奏タイムを挿み、ライブの後半戦は『A/CODE』収録曲「What’s up FIRE!」でスタート。紫と黒のボーダーニットに迷彩のパンツというミリタリーなファッションに身を包んだ愛美は、時にクルクルと回りながら楽しそうに威勢の良い歌声を投げかける。そして「みんなの鼓動を感じさせてください!」と呼びかけて、『A/CODE』からの力強いロックナンバー「STARS」へ。「ヘイ!」と合いの手を入れながら盛り上がる客席に向けて、手を差し伸べて“ひとりにさせないぜ We are!”と歌う愛美は、ファンにとっての輝ける希望の星だ。

愛美「AIMI LIVE TOUR 2025 “NEW WORLD”」神奈川公演_ライブ写真05
そして今度は赤いギブソンSGを手にすると、扇情的に駆け抜けるアップナンバー「ザ・センセーション」で会場のボルテージをさらに引き上げる。そこから抑圧からの解放を叫ぶようなメッセージを帯びた「HELP」に雪崩れ込み、音源よりも性急感を増した演奏とボーカルで圧倒。本楽曲や『A/CODE』収録曲など、今回のセトリの多くは愛美自身が作詞を手がけており、ライブ中に挿まれるポエトリーパートも込みで、彼女がファンと共に目指す“新世界”の形がひとつずつ組み立てられていく。
愛美「AIMI LIVE TOUR 2025 “NEW WORLD”」神奈川公演_ライブ写真06
愛美「AIMI LIVE TOUR 2025 “NEW WORLD”」神奈川公演_ライブ写真07
続くMCでは「皆さんお久しぶりです。通常の愛美です!」と挨拶し、先ほどまでの“新世界の神”モードから切り替えて、いつも通り関西弁交じりの面白トークを展開。今回のライブについて、コンセプチュアルなスタイルを気に入ったとのことで、今後もやっていきたいと意欲を示す。そして「ほな最後のパートに行きますか」と告げると、ラストスパートは3曲を連続で披露。再び“神”モードに入ると「明日が来ても来なくても、今日という日が、あなたと私にとって最高の日であることを願って」と語り、エモーショナルなロックチューン「will」へ。冒頭の“ねえ、これが人生最後の 歌になるかもしれないから”というフレーズから、結びの“瞬間を 永遠に 遺して”という言葉に至るまで、思い切り気持ちを乗せて歌う愛美の姿からひと時も目が離せなくなる。そこから一転、DECO*27提供の「ドレス」で激しく感情をスパークさせると、ラストは『A/CODE』収録の「CROWNED」を歌唱。着飾ったドレスやマスカレードの仮面の下にある本質、自らの魂そのもののような熱い歌声を響き渡らせ、“新世界の神”としての王冠を戴きライブ本編を締め括った。

アンコールの口火を切ったのは、上松範康(Elements Garden)が楽曲提供した「不完全ドリーマー」。ツアーTシャツに着替えた愛美の手には、同楽曲のMVと同じく白いギブソンのギターが握られており、周りのノイズに飲み込まれることなく、がむしゃらに夢を追い続ける覚悟の気持ちを情熱的に届ける。その後のMCでは“愛美神への質問コーナー”を突発的に始めてファンとも交流しつつ、2026年2月に衛星劇場にて本ツアーの模様がテレビ初放送されることを告知。大阪公演の映像を中心にゲネプロの様子なども放送予定とのことだ。そして「最後に一番騒げる曲を持ってきました。みんなで歌って踊りたいと思います!」と煽ると、ボカロPのすりぃが提供した「メリトクラシー」を披露。愛美はステージを左右に行き交い、お立ち台に乗ったり、飛び跳ねたりと、心から楽しそうな様子でエネルギッシュに走り抜け、最後はみんなで一斉にジャンプしてライブを締め括った。
愛美「AIMI LIVE TOUR 2025 “NEW WORLD”」神奈川公演_ライブ写真08
ポップな曲調から爽快なギターロックまでさまざまなレパートリーを持つなかで、あえてヘビーな楽曲を中心にセットリストを固め、自身の考案によるポエトリーを交えることで、ライブ全体でひとつの世界観を構築するステージに挑戦した愛美。歌の上手さは語るに及ばず、7弦ギターなどを交えた重音編成のバンド演奏にも埋もれない歌声のパワフルさと空間支配力には、ファンを先導/扇動する力が宿っていた。それは彼女がこれまでに積み上げてきた声優・アーティストとしての経験があってこそのものであり、だからこそ愛美は今、“新世界”の創造主として花開くことができたのだろう。彼女がこの先どのような世界を切り開いていくのか、次の一手が楽しみでならない。

Photo by Takashi Konuma

Information

ライブ情報

『愛美 LIVE TOUR 2025 “NEW WORLD”』
2025年11月1日(土)開催 神奈川・YOKOHAMA Bay Hall公演 セットリスト
M01. NEO ELDLADO
M02. Noise in me
M03. AthisCode
M04. MAGICAL DESTROYER
M05.キャンセルさせて人生
M06. C’est la vie drive
M07. LIGHTS
M08. What’s up FIRE!
M09. STARS
M10.ザ・センセーション
M11. HELP
M12. will
M13.ドレス
M14. CROWNED
—アンコール—
M15.不完全ドリーマー
M16.メリトクラシー

11月29日開催・ファイナル愛知公演セットリストプレイリストはこちら
https://aimi.lnk.to/new-world_setlist

イベント情報

『AIMI Fan Meeting Tour RICE MONSTER』
[開催日時]
2025年12月27日(土)
【大阪】YES THEATER
[昼公演] 開場:14:00 / 開演:14:30
[夜公演] 開場:17:00 / 開演:17:30

2026年1月17日(土)
【東京】大手町三井ホール
[昼公演] 開場:14:45 / 開演:15:30
[夜公演] 開場:17:45 / 開演:18:30

[チケット]
全席指定 ¥6,800(税込)
※東京公演のみ別途ドリンク代必要
※お一人様2枚まで購入可能

【愛美 公式ファンコミュニティ『OKOMAISON』2次受付】
[受付期間] 11月21日(金)13:00〜12月7日(日)23:59
[当落・入金期間] 12月12日(金)13:00〜12月15日(月)21:00
★受付期間中に公式ファンコミュニティ『OKOMAISON』に入会している方が対象です
★期間内であれば途中からの入会でも申し込みできます
★『OKOMAISON』内のタイムラインからFC限定受付URLをタップしてお申し込みください
★公式ファンコミュニティ『OKOMAISON』入会方法はこちら
https://fanicon.net/fancommunities/5037

[主催・企画] OKOMAISON
[制作] モストプランニング

[注意事項]
※イベントにはファンコミュニティの会員証のご提示が必要となります。
※同行者様も公演当日までに入会で参加可能です。

愛美OFFICIAL WEB SITE: https://www.aimi.info

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