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2022年、沖縄本土復帰50年の今に 沖縄音楽の至宝、知名定男が歌う島唄101曲を一挙配信

第二次世界大戦終戦の年に生まれ、12歳でレコードデビュー。以降、本来の沖縄民謡のスタイルを堅持しながらも、それに囚われることのない自在な表現を追求した自作曲の発表、女性ユニット「ネーネーズ」のプロデュースなど、沖縄音楽界に多大な貢献をし続ける知名定男(ちなさだお)。その存在は「歩く沖縄音楽」と称されるほどだ。

その知名定男が取り組んだ多数の録音の中でも、特に注目を集めた一大プロジェクトがある。2009年にCD6枚に渡り101曲の島唄を新録音し、’CDボックス’として発売になった『島唄百景』。その収録内容はまさに、島唄の百科事典。祭りや座興で歌い継がれた民謡から戦時、その後の生活の労苦を歌った歌謡曲、舞台で披露される芝居歌、そして現在にも新作が生まれ続ける恋歌まで…これほどの幅広いジャンルの島唄が、1人のアーティストによって歌われた例はないだろう。発売時よりその評価は高く、第51回日本レコード大賞企画賞を受賞した。

それほどの名録音でありながら、しばらく入手困難となっていた本作が、本日配信でリリース。知名定男本人からもコメントが届いた。

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私の夢でした。
ずっとやりたかった「沖縄民謡100曲新録」実現できた事に感謝しております。
沖縄民謡をまとめて残すことは私の務め、集大成として残すべきだと思いました。
実現できた事は私も嬉しく、またレコーディング中ずっと体調も良く、楽しく、確か合計で126曲を録りましたが、その中から厳選の101曲です。
ある若い歌者が「レパートリーが100曲増えました。ありがとうございます。」と言ってくれました。待っていた言葉でした。嬉しい限りです。
歌い継がれることを願い、これからもたくさんの沖縄音楽を伝えていければと思います。
知名定男
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沖縄音楽のファンのみならず、次代の沖縄音楽を担うアーティスト、そして、新たなリスナーに伝える、魂の唄を感じて欲しい。

※主な配信サイトはこちらから
https://bio.to/Qb6ykL

<知名定男プロフィール>

12歳『スーキカンナー』でレコードデビュー。
71年、『うんじゅが情ど頼まりる』をリリース。
78年、キャニオンレコードより『赤花』で日本本土デビュー。
95年~05年、沖縄音楽フェス『琉球フェスティバル』をプロデュース。
2000年、サミット沖縄芸能派遣団欧州公演(ロシア、フランス、イタリア)の総合プロデュース。沖縄サミットの県広報曲『語やびら』の作詞作曲、安室奈美恵『Never End』へも三線で参加。

本来の沖縄民謡を歌うスタイルを堅持しつつ、沖縄音楽の発信手段として洋楽を取り入れたスタイルも合わせ持つ。自らがプロデュースする「ネーネーズ」と、マイケル・ナイマン、デイビッド・リンドレー、ジョージ・ウインストン、ライ・クーダーなどとスタジオ共演。

06年、沖縄芸能フランス公演に出演。
09年、6枚組み沖縄民謡集『島唄百景』を新録しリリース。その『島唄百景』が日本レコード大賞企画賞を受賞。
2014年、沖縄県文化功労者表彰。
2016年、宮良長包音楽賞受賞。
「歩く沖縄音楽」と言われるほどの実績を持つが、その音楽性は何者にも捕らわれない異色の作品群を発表し続けている。

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