超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』福原かつみ、細田健太、日向朔公、大河元気、橋詰知久インタビュー　「答えが提示されてないから一緒に楽しんでもらいたい」

　超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』は、音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク』の開発・運営を手掛けるEVIL LINE RECORDSと株式会社Dazedが立ち上げた二次元キャラクターコンテンツだ。YouTubeでの音声ドラマ、楽曲のリリースが主なコンテンツだが、シナリオの面白さや楽曲のシュールさで度々話題となっている。

　今回はこの『カリスマ』から、本橋依央利役の福原かつみ、猿川 慧役の細田健太、湊 大瀬役の日向朔公、テラ役の大河元気、天堂天彦役の橋詰知久という5人の声優陣にインタビュー。　

　9月21日には1stアルバム『カリスマ ワールド』が発売となる、巷で話題騒然の『カリスマ』の楽曲について、また10月の初の単独リアルイベント開催を前にコンテンツ始動から1年を迎えての心境をたっぷり語ってもらった。

——『カリスマ』の楽曲はすべて個性的で、特に全員曲はリリースされるたびに話題になっています。歌ってみての感想や、周りの反応があればお聞かせください。

福原かつみ（以下、福原）：最初が「めちゃめちゃカリスマ」でしたね。

大河元気（以下、大河）：最初に聴いた時どう思った？

橋詰知久（以下、橋詰）：言葉が出ないというか、「ほ、ほんと？」っていう。キャラソン第一弾で、これくるの？　って。

大河：各々、いろんな作品に携わってきたわけじゃないですか。全員曲ってなると、普通はかっこいいんですよ。

橋詰：そうそう。

大河：『カリスマ』も全員曲がくるよって聞いて、楽しみだったんですよ。いい意味……って言っていいのかな？　すごい裏切られた（笑）。「えっ、本当なのかな？」っていう。

福原：でも全体曲の第一弾として、各キャラの自己紹介ソングっていうノルマは達成してるんですよね。

日向朔公（以下、日向）：うんうん、確かに。

橋詰：第一弾で僕は頭がバグったから、第二弾の「カリスマ1週間」が来たとき「超かっけえ！」って思ったもん。

福原：「カリスマ1週間」、おしゃれですよね。

橋詰：うん。

大河：みんな騙されてるんだよ（笑）！　楽曲って、何度も聴くから歌う頃には慣れるじゃない？　でもMVが出て、もう一度衝撃を受けるっていう。

細田健太（以下、細田）：そう、それ！　その衝撃の方がデカいくらい！

橋詰：何も情報がない状態で、みなさんと同じタイミングに観て、「えっ、本気？」って。

大河：今考えてみると、「めちゃめちゃカリスマ」のMVはまだ抑えてた方だよね。「カリスマ1週間」なんてやりたい放題だったじゃん。

福原：ダンスも気持ち悪いことになってましたもんね。

大河：パロディ、オマージュ……漫画のコラージュまで出てきて。ああいう悪夢見るよね。

細田：インフルエンザの時とかに見る夢（笑）。「カリスマ1週間」はジャケもびっくりしました。

福原：あのマトリョーシカで作品を考察する人もいたからね。

橋詰：MVがこんなに伸びると思わなかった。ダメな人もいるかなって。

大河：中毒性ですよ（笑）。

——今度のアルバムには、また全員曲の新曲が二曲収録されます。

橋詰：「神の領域(リージョン)」。曲をいただいた時点では誰が作ったかわからなかったりするんですけど、僕はR・O・Nさん好きだったので、聴いた瞬間に「あ、R・O・Nさんだこれ！」って思ったんです。めちゃくちゃテンション上がって、R・O・Nさんで間違いないだろうと思いながら現場に行ったら、「よくわかりましたね」って言われて。曲もめちゃくちゃかっこいいですし。

福原：みんなが“ブレイク”した後の全体曲で、ようやくかっこいい曲がきたんで。我々としても待ち遠しかったですし、皆さんも『カリスマ』といえばトンチキな曲ってイメージがあるかもしれないですけど、多分これは聴いたらびっくりするんじゃないかなあ。

橋詰；かなりかっこいいよね。

大河：……僕がバグってるのかな？

日向：あははは！

福原：『カリスマ』メンバーが歌ってると、かっこよさより面白さが……レコーディングの時もスタッフさんが「聴いてたら面白くなっちゃって。かっこいいんですけど、なんか面白くないですか？」って。

橋詰；なんだってー！？

一同：（笑）。

大河：かっこよければかっこいいほど面白くなるっていうのが、『カリスマの呪い』だと思って。

福原：うんうん。でも、何やっても面白くなるっていうのはすごいこと。儲けもんですよね。

橋詰：MVが出るとしたらどっちのパターンになるんだろう？

細田：ポリゴンについてるのが、“ブレイク”した顔になってるのかな。

大河：これは楽しみですね。

細田：「カリスマっていいな」はだんだん切なく、感傷的な感じすらしてくる。

大河：わかる、エモいよね。

細田：そう。帰り道、みんなで手を繋いで歩いてるような。〈いいな いいな カリスマっていいな〉ってみんなで言ってる感じが、もうかわいくてしょうがないなって思う。

大河：あの〈バイバイバーイ〉とか、ちょっと泣けると思うんだけど、でも見て。（資料を指差しながら）「歌唱・七人のカリスマ、コーラス・すがも児童合唱団と近所のお友達」……もうふざけてるじゃん！

一同：（笑）。

大河：本当に好き。大好き。最後まで抜かりないですよね。

細田：歌い出しの〈ちょっとだけ覗いた結果どんなかな？〉が、「めちゃめちゃカリスマ」のアンサーみたい。〈覗いてみない？〉から、覗いた結果を問いかける。その伏線回収みたいな感じもエモいですよね。

橋詰：伏線回収のようでぶん投げてるよ（笑）。

大河：「楽しんでもらえたかな？」とかじゃないんだよね。〈少しは俺たちに慣れたかな？〉なの。「めちゃめちゃカリスマ」の時に〈そんな顔しないでよ〉〈目逸らした〉って言ってるのに、「慣れた？」って聞いてるの。こういう作品で「慣れた？」って聞くことなかなかないよ！

細田：でも今回も反省してない感じはある（笑）。最初の「♪きゅんきゅん」でふるいにかけてる。

日向：これ、しかも〈友達100万人にでもなったなら　みんなでおにぎりでも食べたいな〉なんですよ。カリスマらしいですよねえ。

大河：怖いよ、本当に！　登録者100万人達成とかしたら食べさせられるよ。「緊急生配信！」とか言って目の前に山ほどおにぎり用意されて。いいね、やりたい（笑）。

——もうすぐコンテンツ始動から1年を迎えますが、1年前を振り返ってみてこういうコンテンツになる想像はできていましたか？

橋詰：常にわからないよね。

細田：何もわからない。

橋詰：オーディションの時からずっとわからない。

大河：でもあっという間だったな。

福原：おそらくライブなどがあるだろうとは思っていたんですけど、台本が未知数なところもあり、こういう情勢もあったんで、今後展開していけるかどうかも当時は全然わからない状態だったので、今こうやってイベントが決まったことに安心したというか。いや、まさかこうなるとは思ってはいなかった。こんなにたくさんの人に見てもらえて、楽曲をリリースして、イベントも開催できて……。

細田：“カリスマブレイク”に関しても、（草薙）理解が“ブレイク”して、やっと「“ブレイク”ってこれなんだ」とわかる。なってみて初めてわかるとか、今後もそういうことが続く可能性はあるなと思ってます。わからない感がいいですよね。

大河：本当に読めないですね。「めちゃめちゃカリスマ」って『カリスマワールド』発売のちょうど1年前に出ていて。この曲を知った時点で、もう何も予想ができない、ということが僕らにはわかったんです（笑）。

——だからこそ、考察や予想が楽しみなコンテンツなのかなと思います。考察を見たりしますか？

橋詰：YouTubeのコメント欄はよく見たりしますね。新しい順で並べ替えてみたり。

大河：「そういう考え方もあるのか」と思う。だから面白いですよね。

日向：考察は見ていて面白いですよ。

大河：僕らでも『カリスマ』について知らないことはいっぱいあるんですよ。いろんなことがわからないんです。考察を見て僕たちだって「あっ、そうなのかもな」って思うくらいだし。

福原：答えが提示されてないですもんね。

大河：だからこそ、これからも一緒に楽しんでもらいたいですね。

（取材・文＝草野英絵／写真＝はぎひさこ）

■リリース情報
『カリスマ ワールド』
発売：2022年9月21日（水）
定価：￥3,300（税込）
初回製造分のみ「カリスマ ワールド エキスポ」チケット先行抽選申込シリアルコード 封入
〈収録内容〉
＜寸劇＞
カリスマ ワールド
（M-1,5,7,9,11,13,15,17,19,21）
＜歌＞
めちゃめちゃカリスマ / 七人のカリスマ （M-2）
カリスマ1週間 / 七人のカリスマ （M-3）
おつカリスマ！忘年会 / 七人のカリスマ （M-4）
秩序宣言 / 草薙理解 （M-6）
LOVE MYSELF / テラ （M-8）
命短し尽くせよ奴隷 / 本橋依央利 （M-10）
LONE WOLF / 猿川 慧 （M-12）
VIVA LA LIBERATION / 天堂天彦 （M-14）
雪解 / 湊 大瀬 （M-16）
When The Charisma Go Marching In / 伊藤ふみや （M-18）
新曲①（タイトル未定） / 七人のカリスマ （M-20）
新曲②（タイトル未定） / 七人のカリスマ （M-22）
＜おまけ＞
ケツパラガス選手権！（M-23）

■イベント情報
『カリスマ ワールド エキスポ』
・出演
七人のカリスマ声優
（小野友樹/山中真尋/福原かつみ/細田健太/日向朔公/大河元気/橋詰知久）

・開催日時
2022年10月30日（日）
昼の部　14:30開場 / 15:00開演
夜の部　18:00開場 / 18:30開演

・会場
東京都・山野ホール

・チケット
指定席 ¥8,800 （税込）
CD封入先行：9月20日（火）12:00～10月2日（日）23:59　※当落発表：10/6（木）
一般発売：10月15日（土） 10:00～

ローソンチケットにて受付：
https://l-tike.com/

オフィシャルサイト