第1回キングレコード歌謡コンテスト決勝大会開催 グランプリは中井彩花さんに
10月30日、キングレコード関口台スタジオで「第1回キングレコード歌謡コンテスト決勝大会」が開催された。
この大会は、毎年「キング歌謡選手権」を開催していたキング歌謡文化アカデミーがコロナ禍のため2022年3月に活動を終了した後、「何かそれに代わるイベントを実施してほしい」との要望を受けて企画されたもの。アカデミー会員のみ応募可能という制約があった歌謡選手権とは異なり、誰でも参加できる大会にしたところ、500名を越える応募があり、キングレコードの現役プロデューサー・ディレクターによる一次テープ審査を通過した約100名がこの日の決勝大会に参加し、入賞を目指して歌唱した。
審査の結果、東京都から参加した中井彩花さん(21歳)がグランプリを受賞した。
キングレコードのディレクター3人が審査員を務めた中、審査員を代表して、審査委員長の宿利剛キングレーベルクリエイティブ本部第一制作部長は、「こうやって対面で直接皆さんの歌声を聴けることを、我々も本当に楽しみにしておりました。この中に、今後の歌謡界の大スター候補がいるかもしれない、と期待しながら一生懸命審査しました。皆さん、人前で歌うことがここ数年ほとんどなかったということで、パワーがすごくて、我々も順位を決めるのが非常に難しかったです。惜しくも入賞できなかった皆さんも、今日ここで歌ったということを誇りに思っていただいて、今後も歌生活に励んでいただきたいと思います」と語った。
各受賞者には、宿利部長から表彰状が授与されたほか、スペシャルゲストとして参加した、2012年の歌謡選手権でグランプリを獲得し2013年にデビューし、現在、新曲「玄海みれん」が」好調の水城なつみから盾が渡された。
グランプリの中井さんは、「これまでいろんな大会に挑戦してきましたが、今日がいちばんうれしくて、涙が出ました。のびのびと歌えたと思います。キングさんのスタジオで歌わせていただいて、すごく幸せでした。プロの歌手を目指しているので、これをきっかけに羽ばたけるよう頑張ります!」と喜びを語った。
今回は、開催決定から決勝大会開催までの期間が半年余りしかなかったこともあり、レコーディングスタジオでの開催という形になったが、次回は、コロナの収束状況を踏まえながら日程を決定、ホールでの開催を予定している。