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蛇石マリナ< Vo >率いるロック・バンドMardelas 、初の2部構成によるスペシャル・ワン マン・ライブ開催決定

蛇石マリナ< Vo >率いるロック・バンドMardelas 、初の2部構成によるスペシャル・ワン マン・ライブ開催決定

2022年9月7日にリリースされたアルバム『Mardelas Ⅳ』を引っさげて、全国7カ所のツアーを行ったMardelas(台風の影響で広島公演はキャンセル)。同ツアーのファイナル公演は、10月22日に池袋Club Mixaにて開催された。東京でのワンマンライブは2年ぶりとあって、ファンの期待も大きかったのだろう。見事ソールドアウトとなった同公演の模様をレポートする。

ステージには、『Mardelas Ⅳ』のアートワークが大きく映し出されたバックドロップ。ギターとベースアンプのオレンジも目に鮮やかだ。SEとともにメンバーが登場すると会場は大きな拍手に包まれた。メンバーのビジュアルは最新アーティスト写真と同じく、マリナは白い上着とシルバーのショートパンツ、黒革のキャットガーターとブーツ。及川は黒Tシャツと白サブリナパンツ、キラーのアーム付き白黒フライングV。本石は全身黒の衣装に、バッカスの白5弦ベース。モノクロでクールな印象のメンバーと、カラフルなセットとのコントラストが面白い。オープニングはアルバムと同じく「Burn Out!」、続けて1stアルバムからの「Daybreak」とアッパーなナンバーで快調に飛ばしていく。サポートメンバーの初輝(D)も、アルバムレコーディングからタッグを組んでいるだけあって、息の合ったバンドサウンドを叩き出す。

『Mardelas Ⅳ』ステージ上へメンバーが登場

最初のMCでマリナは、まずソールドアウトへの感謝を、それから本ツアーの手応えを述べた。「今回のツアーは一回一回充実したライブができていて、“神戸のライブが良かったから大阪も行くよ”って言ってくれる人もいたり、ツアー中は良い連鎖が続いて、それが今日のソールドアウトに繋がっていったのかなと。それも、良いアルバムを作ることができたからだと思っていて」と新作への自信ものぞかせる。3曲目の「G-Metal」ではマリナが黒い拡声器を手に、ラップ調の英詞をエフェクトボイスで歌うという見せ場も。また、中東音階のリフが印象的な人気曲「Cleopatra」のサビでは、そのままでも十分ハイトーンな歌メロのラストをさらにオクターブ上まで引き上げ、ホイッスルボイス的アプローチで驚きのボーカリゼーションを披露した。

Vocal 蛇石 マリナ

続くMCでは、2年前からコロナの影響で思うようにライブができなくなったことにも触れた。「コロナでライブができなくなって、配信ライブをやったりYouTubeでカバー動画をアップしたり、試行錯誤でしたけど、やって良かったなと思ってます。カバー動画を見てMardelasを知りましたっていう人が今回のツアーに来てくれたり、芽が出始めてる」(マリナ)、「配信を観て実際のライブに来てくれるのってハードル高いと思うけど、そこを乗り越えて来てくれてると思うと嬉しい」(及川)。

「タヌキのパーティーへようこそ!」の声で始まった「Racoon Party」は、シャッフル系のパーティーロックンロール。Mardelasには珍しくコミカルなカラーを持った曲だが、ライブのフックには効果的だ。また、「Force&Justice」のギターソロでは、アルバム音源と同じくレーザーガンの電子音を使ったトリッキーな技も。続く「String of Life」は大人っぽいムードを漂わせるミディアムバラードで、包み込むようなベースの音色、ワウを使った甘いトーンのジャジーなギターソロも雰囲気たっぷりだ。ボーカルは、低音域の歌い始めからパワフルな高音域へとダイナミックに展開するサビまで、ドラマティックに聴かせる。

本編後半では、本石はG&Lの5弦、及川はジャクソンの7弦「Soloist 改」に持ち替えて、怒濤の攻撃タイムに突入。「Spider Thread」からの攻勢は凄まじかった。ダウンチューニングのバッキングが超ヘヴィでラウド。Mardelasの楽曲は1曲の中でテンポチェンジなど展開も多いが、この曲も然り。間奏のスラッシュ的なアプローチに、客席にはヘドバンの波が広がる。まさにライブで本領を発揮する曲である。「Expendable」でヘドバンの勢いはさらに加速。疾走感と言ってもスタイリッシュなスポーツカーのそれではなくて、重量級戦車がすごいスピードで転がっていく的な絵が浮かぶ。ここでマリナが再び拡声器を手にし、「World vs Honor -仁義なき世界-」を。機械的な声による無慈悲な感触が曲のイメージをより広げていたように思う。「M.D.M.A」では、及川のギターヒーローっぷりが炸裂。ゆったりしたチョーキングのメロディアスなソロと、超速弾きのフレーズを自在に操り、起承転結のある見事なギターソロを聴かせた。本編ラストは「Apocalypse」。バッカスの5弦に再び持ち替えた本石は、ステージ前方へ。腰を落として大きく足を広げ、ブリッジの際で弦をはじく姿はまるで銃器を構えているようで、ソルジャー感が半端ない。その隣では、マリナも髪を振り回してローリングヘドバン。ワイルドなパフォーマンスで会場の熱気を最高潮に上げ、本編は終了した。

Guitar 及川 樹京Bass 本石 久幸

アンコールでは、及川がアルバムに込めた思いやファンへの気持ちを改めて語った。「今回のアルバムでは作詞もさせてもらってます。(これで)終わるのかなって時も、正直あったんですけど。でも…、やっぱ、…やめれねぇなと思いました」と、言葉に詰まり、軽く涙を拭った後に「これからもぶちかましていくので、みんなついてきてください!」と、短い中にも万感の思いを込めた一言を投げかけた。声を発せない観客は、それに応えて長い長い拍手を送る。『Mardelas Ⅳ』で及川は3曲の作詞を担当しているが、この言葉の後で歌詞を読んでみると重みが変わってくるはずだ。アンコールで演奏されたのは、王道スピードメタルを2曲。ヘドバン必至の2バス曲「Link」から、拳を上げずにはいられない「D.D.C.」への流れは、まさにメタルライブの魅力を凝縮したような高揚感に彩られ、J-Metalの継承者に相応しい演奏力と曲の良さを印象づけた。とくに「D.D.C.」の間奏で、ギター→ベースへとリレーのように展開される超速弾きパートは、本当に何度観ても惚れ惚れするほどスリリング。アウトロでは、マリナがハイトーンのロングシャウト。CDと同じくハイキーからの5度上げ、そこからさらに上がってオクターブ上でシャウトをキメるという、これぞロックボーカリストの鑑とも言うべき圧巻のエンディングで締めくくった。

ステージ上の3人

来場していた方はご存知だと思うが、この日は会場にカメラが入っており、ライブを収録したBlu-rayとDVDが2月25日のライブ会場(池袋 Club Mixa)にて発売される予定なので、こちらも楽しみに待ちたい。

取材・文=舟見佳子
Photos by Hidemi Otsuka

【PROFILE】

Mardelas Profile
Vocal 蛇石 マリナ Guitar 及川 樹京 Bass 本石 久幸

【LIVE INFORMATION】

2023年2月25日(土)池袋 Club Mixa

[1部]Birthday Special OPEN 14:30 / START 15:00
メンバー全員バースデースペシャル公演!

[2部]Live DVD/Blu-ray Release Special OPEN 17:30 / START 18:00
映像作品”Mardelas Official Bootleg Vol.2 -Mardelas IV Tour 2022 TOKYO Final-”リリース記念公演!

[出演]Mardelas(ワンマン)
*Special Guest Drummer:Thomas(SEX MACHINGUNS)

[チケット] https://lit.link/mardelas4

【NEW ALBUM 『Mardelas Ⅳ』】

NEW ALBUM 『Mardelas Ⅳ』ジャケット写真
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