世界的コントラバス奏者 池松宏、直球勝負のクラシック新譜を3月20日にリリース
池松宏が直球勝負のクラシックの新譜を3月20日にリリースする。
ヴァイオリン・ソナタの難曲を編曲せずにコントラバスで演奏したもののほか、有名曲≪ヴォカリーズ≫や、歌曲をコントラバスで演奏したものなど、充実の一夜のリサイタルのようなプログラムだ。
ディスク冒頭から、堰を切ったように流れてくる熱いメロディ、その細かな音符も弾いてのけるテクニック、朗々と豊かに歌う音色は、コントラバスであることを忘れさせる。池松にしか奏でられない驚異の美しさを秘めた音色だ。
池松は、日本最高峰のオーケストラの首席奏者を務める傍ら、一流のアンサンブル・グループのメンバーとしても活躍している。さらに、東京藝術大学教授、国立音楽大学客員教授を務め後進の指導にもあたっている。まさに、誰もが認める、日本の音楽界を代表する世界的コントラバス奏者だ。さらに、釣りでも国際大会で優勝した腕前を持つという一面もある。
キングレコードの伝統ある名物企画「低音シリーズ」の最新盤でもある。「低音シリーズ」は、ジャズのベースにスポットを当てたシリーズで、楽器の質感も生々しく伝わる豊かなサウンドを追求している。この池松の新譜はクラシックだが、ロマンティックなメロディが美しい≪ヴォカリーズ≫など、オーディオ愛好家にも訴求する内容だ。池松が奏でる驚異の音色は、オーケストラやクラシック・ファンのみならず、広く手に取っていただきたい。
リリース情報
【タイトル】「ロマンティック/池松宏」
【発売日】2023年3月20日
【品番・価格】KKC 094/CD/3,300円(税込)
https://www.kinginternational.co.jp/genre/kkc-094/
1-3 R.シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 op.105
4-6 シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821
7 ラフマニノフ:ヴォカリーズ(クーセヴィツキー編曲)
8 ボッテジーニ:エレジー ニ長調
9 R.シュトラウス:あした!
池松宏(コントラバス)、坂野伊都子(ピアノ)
録音:2022年11月、キング関口台第1スタジオ
解説=布施 砂丘彦
池松 宏(コントラバス)
1964年ブラジルに生まれる。
19歳よりコントラバスを始め、堤俊作氏に師事。桐朋学園大学音楽学部入学後、オーケストラ、室内楽などを小野崎充、西田直文、田中雅彦の各氏に師事。在学中、ソリストオーディションに合格し、桐朋学園オーケストラとコンチェルトを協演。卒業後、カナダの音楽祭に度々参加、ゲーリー・カー氏に師事。
1989年NHK交響楽団に入団、1994年より同団首席奏者を務める傍ら、ソロや室内楽などでも幅広く活躍。倉敷音楽祭、宮崎国際音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、ドレスデン音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本への参加、JTアートホール室内楽シリーズ、水戸室内管弦楽団などへの出演等、国内外の一流演奏家からの信頼も厚く、共演を希望する声は後を絶たない。
2006年NHK交響楽団を退団。拠点をニュージーランドに移し、同年5月にニュージーランド交響楽団首席コントラバス奏者に就任。現地で中川潔氏に師事。
2014年帰国。現在、東京都交響楽団首席奏者。紀尾井ホール室内管弦楽団、水戸室内管弦楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、トリトン晴れた日のオーケストラ、せせらぎアンサンブルのメンバー。
レコーディングも活発に行っており、これまでに7枚のソロやデュオ・アルバムをリリース、平原綾香の「明日」や「5つのアヴェマリア」のCDでもソロで共演している。
後進の指導にも力を注いでおり、現在東京藝術大学教授、国立音楽大学客員教授。
イギリス、ポーランド、オーストラリア、中国など海外の音楽祭や国際コンクール、音楽大学に招かれマスタークラスやリサイタルを行なっている。世界のトップ・コントラバス奏者の一人として一層の注目を集めている。
渓流釣りが趣味で、2013年ニュージーランド・ナショナル・フライフィッシング・ペア大会優勝。
坂野 伊都子(ピアノ)
京都府出身。3歳からピアノを始める。第69回日本音楽コンクール第2位受賞を皮切りにソロ、室内楽において様々なアーティストと共演を重ねる。国内外の音楽祭、録音等様々な室内楽プロジェクトに積極的に参加。第6回宮崎国際音楽祭にてピアノ・トリオでアイザック・スターン氏のレッスンを受講。
第7回トリエステ国際室内楽コンクール(イタリア)最高位受賞等、数々の国内外のコンクールにて入賞。
国立音楽大学附属中学、高等学校を経て国立音楽大学ピアノ科を首席で卒業、武岡賞受賞。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースにて研鑽を積む。
精力的な演奏活動の傍ら、母校の国立音楽大学附属高等学校にて後進の指導にもあたる。