巨匠指揮者・外山雄三追悼盤 大阪交響楽団入魂の『外山雄三自作自演集 Vol.2』発売
大阪交響楽団入魂の外山雄三作品集
2023年7月11日に92歳で歿した巨匠指揮者・外山雄三の追悼盤が発売される。作曲家でもある彼の自作自演集第2弾待望の登場となる。
メインは2篇のヴァイオリン協奏曲。2018年と2019年にザ・シンフォニーホールで行われたコンサートのライヴで、独奏は大阪交響楽団首席ソロコンサートマスターの森下幸路。森下と外山は仙台フィルのコンサートマスターを務めていた1994年来の仲で、外山のヴァイオリン・ソナタの録音を作曲者が絶賛するなど信頼厚く、2篇の協奏曲も彼をおいてほかには考えられない演奏者といえる。
ヴァイオリン協奏曲第1番は1963年尾高賞受賞作で、外山の代表作「ラプソディ」と同様に日本の素材が豊富に用いられ民族色に満ちた作品。第2番は1966年作で、2年前に作ったヴァイオリン・ソナタに基づいて生まれた。日本の伝統音楽と西洋音楽の融合と対立が興味深い内容の作品。どちらもディスクに恵まれておらず、待望のリリースとなる。
外山作品としては欠かすことのできない「ラプソディ」も、しっかりフィルアップでプレゼント。ザ・シンフォニーホールでのライヴで、大阪交響楽団も乗りに乗った快演を聴かせてくれる。永久保存すべき外山雄三晩年の貴重な記録だ。
Information
外山雄三自作自演集Vol.2
発売日：2024年３月上旬発売予定
品番：KKC-2717
価格：オープン
収録内容：
ヴァイオリン協奏曲 第1番（2018年2月22日録音）
ヴァイオリン協奏曲 第2番（2019年11月21日録音）
管弦楽のためのラプソディ（2019年8月31日録音）
※ザ・シンフォニーホール（すべてライヴ）
演奏者：
森下幸路（ヴァイオリン）①②
外山雄三（指揮）
大阪交響楽団
