映画『ジェイムズ・ブッカー 愛すべきピアノ・ジャンキー』5月29日公開決定 矢野顕子らコメント到着、ビジュアル&場面写真解禁

多くの偉大なミュージシャンを輩出してきた街ニュー・オーリンズ。
その中でも、天賦の才に恵まれながら薬物依存や精神疾患に苦しみ、43歳の若さでこの世を去った孤高のレジェンド・ピアニスト、ジェイムズ・ブッカー。
彼の生涯を描いた音楽ドキュメンタリー映画『ジェイムズ・ブッカー/愛すべきピアノ・ジャンキー』が、5月29日よりシネマート新宿、恵比寿ガーデンシネマ、アップリンク吉祥寺ほかで全国公開されることが決定した。
1939年ニュー・オーリンズ生まれ。本名ジェイムズ・キャロル・ブッカー3世。
薬物依存による奇言・奇行の数々は枚挙にいとまなく、逮捕歴もある破天荒な人物だった。だが、ひとたびピアノに向かえば、そのプレイは軽々とジャンルを超えた神がかった輝きを放つ──。この強烈なギャップこそが、ジェイムズ・ブッカーという人間の魅力である。
あのドクター・ジョンにオルガンを教え、少年期のハリー・コニックJr.の家庭教師も務めたブッカー。サポートミュージシャンとしても、ウィルソン・ピケット、B.B.キング、ロイド・プライス、ファッツ・ドミノ、リトル・リチャードら数多くの一流アーティストと共演している。
後年はヨーロッパ公演も行い、ソロ活動でも高い評価を得たが、1983年、ヘロインとアルコールの常習による腎不全で死去。享年43歳。
本作にはブッカー本人の貴重な演奏シーンがふんだんに収められている。さらに、ドクター・ジョン、アラン・トゥーサン、チャールズ・ネヴィル、ハリー・コニックJr.ら、ニュー・オーリンズを代表するミュージシャンたちが思いを込めて彼を語る。
「音楽が最高なら、それだけで価値がある」──。そんなニュー・オーリンズの精神に愛された男の個性的な人柄と音楽に触れることができる本作は、多くの音楽ファンの驚きと共感を呼ぶに違いない。
日本版ビジュアル、場面写真を解禁
さらに、日本のレジェンドである矢野顕子、久保田麻琴、本作の発掘と字幕監修を務めたピーター・バラカンらのコメントも解禁された。
今回公開された日本版ビジュアルには、ロックフォトグラファーとして世界的に知られるアントン・コービンが撮影した、トレードマークのアイパッチを装着したブッカーのモノクロ写真を使用。強いインパクトを放つデザインとなっている。
場面写真には、同じくコービンによるメインフォトに加え、茶目っ気あふれるブッカーのスチール写真や、躍動感あふれるステージ写真などが使用されている。
さらに、本作をいち早く鑑賞した日本のレジェンドミュージシャン、矢野顕子と久保田麻琴からコメントが到着。矢野顕子は孤高のブッカーの人生と音楽に思いを馳せ、久保田麻琴は現地で目にした本人のライブの記憶を語っている。
また、本作を発掘し、自身の映画祭で日本に初めて紹介したピーター・バラカン、ニュー・オーリンズに詳しい音楽ライターの陶守正寛も推薦コメントを寄せている。


寄稿コメント
矢野顕子(ミュージシャン)
精神疾患も飲酒も麻薬も無い、音楽のかたまりのジェイムズ・ブッカーが紡ぎ出す音は、歓びと美しさに満ちていたに違いない。
この映画のなかで、様々なものを抱えてはいても、それでもなお彼のピアノはすばらしい。
久保田麻琴(プロデューサー・エンジニア)
ニュー・オーリンズでは誰もがこの人間離れしたジェイムズ・ブッカーを、畏怖と呆れを持って称賛する。
現地で見たアラン・トゥーサンとの連弾Liveは生涯忘れない。
奇跡的なこの映画、BAYOU MAHARAJAHと監督、リリー・キーバーに感謝!
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
ニュー・オーリンズが生んだ名ピアニストの中で、一般的な知名度を得られずに多くのミュージシャンに天才と崇められたジェイムズ・ブッカーは、摩訶不思議なキャラクターでしたが、彼の演奏を聞けば必ずファンになるはずです。
陶守正寛(音楽ライター)
ブッカーのドキュメンタリー映画ができたと最初に聞いたときはビックリするやら歓喜するやらで、そわそわしてしまいました。
誰もが認める圧倒的なテクニックも去ることながら、その強烈な個性はまさに唯一無二。この映画は、そんな彼の華やかながらも破滅的な人生を見事に描き出しています。貴重な演奏映像だけでも見る価値は十分です。
完成から10年あまり。遂に日本の劇場でそれを見られる喜びを噛みしめましょう!
Information
作品解説

ニュー・オーリンズ出身の偉大なアーティストは数多いが、日本において“ジェイムズ・ブッカー”の名前は、まだそれほど知られていないのではないだろうか。
ドクター・ジョンにオルガンを教え、彼をして「ニュー・オーリンズが生んだ最高の黒人、ゲイ、ジャンキー、片目のピアノの天才」と言わしめた孤高の天才ピアニスト。クラシックからジャズ、R&B、ロックまでジャンルを自在に行き来する超絶技巧の持ち主であり、歌手としての実力も兼ね備えたアーティストだった。
しかしその一方で、薬物やアルコール依存、同性愛、精神疾患など、さまざまな問題を抱えたマイノリティでもあった。奇人奇行の噂は枚挙にいとまがなく、前科もある破天荒な人物。だが、ひとたびピアノに向かえば、誰もを唸らせる神がかった音を奏でる。
その茶目っ気あふれるキャラクターからは、破滅型の天才にありがちな悲壮感はほとんど感じられない。片目のハンデを逆手に取り、粋なアイパッチを身につけた姿も、彼の愛すべきチャームポイントのひとつだった。
わずか43歳という短い人生を故郷ニュー・オーリンズに捧げた、この知られざる個性派レジェンド・ミュージシャン。その生涯を、エモーショナルな演奏シーンをふんだんに盛り込みながら紐解いていく、エキセントリックな音楽“ヒューマン”ドキュメンタリーである。
監督:リリー・キーバー
出演:ジェイムズ・ブッカー、ドクター・ジョン、ハリー・コニックJr.、チャールズ・ネヴィル、アラン・トゥーサン、アーマ・トーマス、ヒュー・ローリー、ジョー・ボイドほか
2013年/アメリカ/98分/1.78:1
原題:Bayou Maharajah
日本語字幕:小山朋子
字幕監修:ピーター・バラカン
配給・宣伝:キングレコード
©2016 BAYOU MAHARAJAH, LLC




