アーカイブ配信シリーズ『King Jazz Re:Generation』 第2弾は初デジタル音源化作品を含む31作品
1950年代のジャズブームから現在に至るまで、数多くのジャズ作品を世に送り出してきたキングレコードに残る膨大なアーカイブを順次配信化していくプロジェクト『King Jazz Re:Generation』の第2弾配信が7月17日より開始となる。
第1弾に引き続き、キングレコード内のジャズレーベル”Paddle Wheel(読み:パドルホイール)”から1990年代より発売された「日本ジャズ維新」シリーズの作品を中心に「Paddle Wheel・日本ジャズ維新 Part2」と題して計31タイトルが配信開始となる。
第2弾となる今回は、アキラ・タナ、井上祐一、奥平真吾、川嶋哲郎、小林陽一、宮地傑といった国内に留まらず海外での録音、演奏活動によってジャズシーンに新風を吹き込んだ面々の参加作品を中心としたラインナップ。
日本ジャズ維新において若手の発掘・起用といったプロデュース面でも手腕を発揮したドラマー小林陽一が、モンキー小林という名義であった活動初期にLPで発売したライブ・アルバム『グリーン&ブルー』は、今回の配信によって初のデジタル音源化が実現。アナログでも入手困難となっていた貴重な録音を是非ともこの機会に体感していただきたい。
今回の配信作品の中でも特筆すべきは、キングレコード第1スタジオに一堂に会した総勢14名のミュージシャンによるジャム・セッションを客入れで録音した異例の作品『日本ジャズ維新ジャム』、同種楽器同士のバトルというコンセプトで白熱したプレイを収めた『ジャズ・バトル・ロイヤル』『ツイン・ヒーローズ』といったライブレコーディング作品。日本ジャズ維新の名のもとに集結した若手ミュージシャンのエネルギッシュ且つ高い音楽性が詰まった演奏から感じられる”熱気”と”興奮”を是非とも体感していただきたい。
また、今回の配信ではコンピレーション作品『天の巻』『地の巻』『火の巻』『風の巻』の4作品も配信開始。このコンピレーションでは日本ジャズ維新の代表曲を収録するほか、各作品に1曲ずつ当時の未発表テイクが収められ、ジャズファン必聴のコンピレーションとなっている。
< Paddle Wheelとは>
1970年代後半よりアコースティック・サウンドに重点を置いたジャズレーベルとして立ち上がったキングレコードの社内レーベル。
有名海外ミュージシャンの日本企画によるオリジナル作品、新世代の日本人ジャズ・ミュージシャンの作品を積極的に制作するほか、日本人ミュージシャンと海外ミュージシャンがコラボした名作の数々も生まれた。ジャズの伝統と日本人の感性が融合した独自の作品を次々と世に送り出している。
<日本ジャズ維新とは>
” Paddle Wheel”では、1990年代に台頭してきた新進気鋭の邦人プレイヤーの演奏を積極的に録音、発売していく試みを実施。”前衛的”かつ”革新的”な作品群は、日本ジャズ界の新しい夜明けとも言えるムーブメントを象徴するものとなり、「日本ジャズ維新」と銘打たれた。
当時、「日本ジャズ維新」で台頭してきたミュージシャンの多くは、現在も現役ミュージシャンとして第一線で活動を続けていることから、彼らの活動をたどる上でも重要な作品群となっている。
配信作品詳細はSOUND FUJIにて。
https://soundfuji.kingrecords.co.jp/column/2756/