• HOME
  • HOME
  • LIVE REPORT
  • 水樹奈々 猛烈寒波を吹き飛ばす超熱気に覆われた東京公演初日、23日 『NANA MIZUKI LIVE VISION 2025-2026』ライブレポート

水樹奈々 猛烈寒波を吹き飛ばす超熱気に覆われた東京公演初日、23日 『NANA MIZUKI LIVE VISION 2025-2026』ライブレポート

23日『NANA MIZUKI LIVE VISION 2025-2026』ライブレポート

水樹奈々によるツアー『NANA MIZUKI LIVE VISION 2025-2026』の東京公演が1月23-25日にTOYOTA ARENA TOKYOで開催された。

本ツアー初日である2025年12月6日にアーティストデビュー25周年という節目を迎えたばかりの水樹奈々。そんな彼女の3日間にわたる東京公演、そこで繰り広げられるのはどんな「VISION」なのか。その様子を一目見ようと会場には多くのファンが詰めかけ、会場内は1月にも関わらず高い熱気を発し続けた。

本レポートでは東京公演の初日、23日の模様をお届けする。

開演の瞬間、ステージ上に設置された巨大LEDビジョンにオープニングムービーが映し出されると、紫を基調にしたドレスに身を包んだ水樹が登場。「UNLIMITED BEAT」で本ライブの幕開けを飾る。力強い歌声が響くと、それを具現化したかのようにステージ前方では炎柱が上がり、場内のテンションは一気に最高潮へ。オーディエンスからは「wow wow wow」とのコールが巻き起こり、開演早々からその一体感は青天井に高まっていった。続けて「来たぜ、東京!」との熱いシャウトと共に「Orchestral Fantasia」をスタートさせると、この日集まったオーディエンス一人ひとりに視線を向けながら艶っぽい歌声を響かせる水樹。さらには巨大LEDビジョンが映し出した満点の星空を背に「Moment of Truth」を披露して会場を席巻。見事なスタートダッシュで冒頭3曲を走り切って見せた。

23日 『NANA MIZUKI LIVE VISION 2025-2026』ライブレポート

ここで一度会場が暗転すると、再び光が戻ったステージで「ついにやってきたぞ、東京ー!!」と水樹が叫び、改めてここまで6会場を巡ってきた今回のツアーを振り返る。さらには「ただじゃおかないセットリストになっているので」とオーディエンスの期待を煽ると、「Tearsʼ Night」ではひとつ、またひとつと語りかけるように音に言葉を乗せ、その情感たっぷりの歌声でオーディエンスたちを酔わせた。さらにグルーヴィなサウンドが印象的な「Trailblazer」が続くと、そのビートに合わせて跳ねるような歌声を展開。ビートの手数が爆発的に増加するのに合わせて歌声のボルテージを加速させると、続く「BRIGHT STREAM」では打って変わって力強く伸びやかな歌声を届け、曲終わりには輝かしい笑顔を振りまき見るものの心を鷲掴みにした。

ここで一度水樹がステージを降りると、バックバンド・Cherry Boysによるセッションがスタート。水樹の影ナレによるメンバー紹介にあわせて各々がテクニカルかつ多彩なソロパフォーマンスを見せて会場を沸かせる。パッションオレンジが眩しいキュートな衣装へとお色直しした水樹がステージへと戻り、デジタルなダンスサウンドにキュートな歌声が乗る「拍動」を披露して会場内を大きく揺らす。続いて「アオイイロ」では、Y2Kファッションに身を包んだダンサー集団・team YO-DAの面々が合流し、Cherry Boysをも巻き込んだ和気藹々としたステージングでオーディエンスにハッピーを届ける。そこからシームレスに「Young Alive!」が始まると会場内の多幸感は加速していき、TOYOTA ARENA TOKYOに集った全員揃ってのジャンプ! これでもかというほどの一体感を生み出してみせる。続けてキーボードの調べが会場に鳴り響くと、こちらも最高にハッピーな「フロンティアジャッジメント」へとバトンが繋がれ、巨大LEDビジョンにはビビッドなピンクが印象的な映像が展開される。サビではマフラータオルを頭上で回し、会場全員でその一体感を味わった。

223日 『NANA MIZUKI LIVE VISION 2025-2026』ライブレポート

会場内が暗転した後も歓声が鳴り止まない。そんなステージに再び水樹が姿を表すと、客席からは「まわってー」との声が。これに「仕方ないな〜」と応えると、水樹がその場で一回転して改めて衣装をお披露目。その衣装が普段あまり着ることのないキュートなデザインであることに触れ、「水樹奈々、25ちゃいでーちゅ」とうそぶいて笑いを巻き起こす。さらにここで恒例のCherry Boysメンバーを交えての「まわってー」のコーナーへ。この日水樹と共に回るメンバーとして選ばれたのは、ライブ当日に誕生日を迎えたちょーさんこと福長雅夫と、チャンプこと佐藤雄大。ゲーム『 NOëL 〜La neige〜』にて水樹が演じた門倉千紗都の声が聞きたいとのリクエストがチャンプから入ると、それに応える形で「やぁ、きみか」「こんにちは、千紗都だよ」との演技を披露して全員(いうまでもなく、特にチャンプ)を喜ばせた。

23日 『NANA MIZUKI LIVE VISION 2025-2026』ライブレポート

そしてここからツアー恒例のお楽しみコーナーへ。今回は合計14公演が開催されるのに対し、これまで水樹がリリースしてきたオリジナルアルバムが最新作を除くと14枚であることにちなんで、各公演ごとに1枚のアルバムの中から最もリクエストが多かった楽曲を披露するという企画が展開されていることを説明。この日は2ndアルバム『MAGIC ATTRACTION』の収録曲から投票で一位になった曲を披露することを告げる。そして「一位になったのは、この曲だ〜!」との曲振りから始まったのは「STAND」。シティポップスの空気を持つレトロなサウンドに歌謡曲ライクな歌声が乗ると、オーディエンスは心地よく身体を揺らす。続く「Brilliant Star」では、「ほっこりとパワーチャージしてもらえたらと思います」というコメントと力強くも哀愁溢れる歌声を届け、「Blueprint」ではスポットライトの光を浴びながら満点の星空を背負って歌唱。その温かな歌声にオーディエンスは酔いしれた。

23日『NANA MIZUKI LIVE VISION 2025-2026』ライブレポート

ここで巨大LEDビジョンに真っ赤なブーツで街を闊歩する水樹の姿が映し出される。その映像に合わせてダンサブルなビートが展開されると、次々にteam YO-DAの面々がソロパフォーマンスを見せてオーディエンスを楽しませる。ここでダークグリーンにゴールドの装飾が眩しい煌びやかな装いに着替えた水樹がステージに再登場。team YO-DAの面々と共にキレのあるダンスパフォーマスを見せながら「Take a shot」を披露すると、続けてノイジーなサウンドが特徴的なダンスナンバー「Virtual Cruiser」へと展開。巨大LEDビジョンには近未来的な映像が映し出され、水樹とteam YO-DAによる息のあったステージングがオーディエンスを魅了する。さらにはローテンポなダンスチューン「それでも君を想い出すから-again-」をクールかつグルーヴィに歌い上げ、会場を大いに揺らした。

23日『NANA MIZUKI LIVE VISION 2025-2026』ライブレポート

ここで、設置された巨大LEDビジョンがライブタイトル『VISION』にちなんだ物であること、そしてこの日使用された映像の一つひとつが水樹のアイデアをもとに制作されたことが明かされる。「まだパワー残っていますかー!」との力強い雄叫びと共にCherry Boysが力強いサウンドを響かせ、それに合わせてteam YO-DAがダンスパフォーマンスを展開。一度水樹がステージを降りると、数十秒の時を経てビビッドな赤い衣装にお色直しして再登場する。そして披露したのは「Justice to Believe」。赤いバラの花弁が舞う巨大LEDビジョンを背に燃えるような熱いステージングを見せると、水樹自身もオーディエンスと共に飛び跳ねて会場に一体感をもたらす。ここで巨大LEDビジョンに映る花々がバラから牡丹、百合へと移りゆくと、続いたのは「純潔パラドックス」。突き刺すような力強い歌声にオーディエンスの視線は水樹に集中。続けて巨大LEDビジョンに青い炎と真っ赤な不死鳥が映し出されると、披露したのはもちろん「BRAVE PHOENIX」だ。ハイトーンの歌声は聴くものの鼓動を早め、その力強い立ち姿は視線を釘付けにする。客席に瞬くペンライトは赤と青に色づき、まるで燃え盛る炎のように瞬いた。23日『NANA MIZUKI LIVE VISION 2025-2026』ライブレポート

開演から今に至るまでエネルギッシュなパフォーマンスを見せつけてきた水樹が、ここで「次の言葉を言いたくないわけですよ」と言い淀む。それでも水樹は、自身が“言いたくない”とこぼした言葉をついには口にする。「最後の曲、歌わせていただきます、聴いてください」。そして歌い出したのは「ツバサ」。この場に集ったオーディエンス一人ひとりの表情を確認するように視線を送り、一つひとつの言葉を噛み締めるように紡ぎ出す水樹。その立ち姿はカリスマ性に満ち、片時たりとも目が離せないものだった。ラストにはオーディエンスたちに優しく手を振ると、この日のパフォーマンスは大盛況の中で幕を閉じた。

圧巻のパフォーマンスが終わると、間髪を入れずにアンコール代わりのナナコールが巻き起こる。その声に応え、せり上がりに乗ってステージに再登場した水樹がアンコール1曲目として「ETERNAL BLAZE」を披露。オーディエンスがイントロから「Oi! Oi!」とのコールを響かせると、アンコールパートは幕開け早々からトップスピードに至る。水樹がオーディエンスと共に高く跳び上がり会場の一体感を存分に味わうと、続く「Crystal Letter」では打って変わって聖母のような微笑みを見せながら慈愛に満ちた歌声を届け、にこやかに手を振って会場を優しく包み込んだ。

23日『NANA MIZUKI LIVE VISION 2025-2026』ライブレポート

一度MCを挟むとアンコールの定番である「シャッス!」のコールを合図に、ハイテンションなパーティチューン「Awesome!」へ。サウンドにあわせて水樹がリズミカルな歌声を響かすと、Cherry Boysの弦楽器隊もステージ前方に乗り出してパフォーマンス。最高にハッピーな空間を創出する。さらにここで「一緒に歌ってくれますか〜!」とのシャウトからteam YO-DAを合流させての「POP MASTER」を披露すると、会場の幸福度はさらに上昇。続けてラストとなる楽曲「Vitalization」では、持てる力の全てを注ぎ込んだ歌声で会場を席巻。オーディエンスがこの日一番のコールでこれに応えると、水樹が会場中を駆け巡りながら全来場者に向けて手を振る。こうして大活況のまま23日のステージングが締め括られると、全曲を披露し終わった後も水樹は名残惜しそうにオーディエンスたちに視線を送り続けた。そして「これからも水樹奈々に」「かかってこーい!!」との恒例のコールアンドレスポンスを経て、一人ひとりに投げキッスを送ると、ついにこの日のステージは終わりを迎えたのだった。

23日『NANA MIZUKI LIVE VISION 2025-2026』ライブレポート

歌手デビューから25年の時を経て今なおエネルギー、テクニック共に進化を続けている水樹奈々。77歳まで歌い続けると公言する彼女は、この先でいかなる境地まで辿り着くのだろうか。今後の活躍からも目を離すことができない。


『NANA MIZUKI LIVE VISION 2025-2026』

23日『NANA MIZUKI LIVE VISION 2025-2026』ライブレポート日程:2026年1月23日(金)
会場:TOYOTA ARENA TOKYO
セットリストプレイリスト:https://lnk.to/NM_LIVE_VISION

テキスト:一野大悟
写真:森好弘

関連記事一覧