デビュー55周年を迎える高田恭子シングル/アルバム全世界配信開始
1969年3月1日のデビューシングル「みんな夢の中」発売から55周年を迎えた高田恭子が、これまでに発売した全98曲を全世界でダウンロード/サブスクリプション配信を開始する。
高田恭子は、アマチュア・フォークシーンやGSバンドのヴォーカルを経て、報知新聞社 主催『第一回カンツォーネコンクール』で優勝したことをきっかけに、1969年にキングレコードより『みんな夢の中/耳のうしろで』でレコードデビュー。同年『第11回日本レコード大賞』新人賞を受賞、『第20回NHK紅白歌合戦』にも初出場を果たし、「ゴンドラまかせ」や「夜もバラのように」など次々ヒットさせ活躍。
今回の配信企画では、シングル、スタジオ・アルバム、ライブ・アルバムの全音源を網羅するのに加え、2012年発売のCD『筒美京平GOLDEN HITSTORY~WAKU WAKUさせて~』に収録されて話題となった「河を野菊が」のアナザーテイクを「河を野菊が(Another ver.)」として配信。
また、デビューシングル『みんな夢の中/耳のうしろで』から『今日の雨/夜明けのララバイ』まで、シングル全19作品のA面・B面をリリース順に収録したプレイリスト『高田恭子 シングルコレクション』も公開。
高田恭子コメント
前年に挑戦したコンクールの後援がキングレコードで、当時デビューするにはレコード会社のオーディションに受からなければならないような時代でしたので、必死に臨みました。そのキングレコードからデビュー55周年に当たる本年3月1日に全世界配信のお話を頂き大変光栄で嬉しい思いでいっぱいです。誠にありがとうございます。
振り返ると浜口庫之助先生の門下生となり、デビュー曲「みんな夢の中」は何回も直しが入り苦しんだ事、ディレクターさんの熱意、情熱でフランスのポールモーリアグランドオーケストラの来日に合わせて深夜にレコーディングした事、記念のLPレコードで沢山の作家の先生に曲を書いていただいた事等々、思い出はつきません。
私にとってキングレコードのどの課の方々も暖かく優しく家庭的に包んでくださり、今も沢山の方とお付き合いが続いていて幸せなことだと感謝しております。
今後も声の続くかぎりに、私の『高田恭子オリジナル曲』と共に色んなジャンルの音楽に挑戦し、精進して前向きに歩んで行きたいと思っております。高田恭子
配信作品紹介
<アルバム>
『高田恭子デラックス/夜もバラのように』 1970年発表
デビュー曲「みんな夢の中」をはじめとする浜口庫之助 作詞・作曲のシングル曲全6曲に加え、「ひとり寝の子守唄」や「いいじゃないの幸せならば」などのカバーが収録された1stアルバム。
収録曲:1.みんな夢の中/2.ひとり寝の子守唄/3.夜もバラのように/4.いいじゃないの幸せならば/5.ここに幸あり/6.恋の灯り/7.愛は限りなく/8.落葉の恋/9.気になる人/10.カーザ・ビアンカ/11.耳のうしろで/12.ゴンドラまかせ
『高田恭子 ダブルデラックス』 1970年発表
筒美京平 作曲の「女はかわる」「河を野菊が」といった自身のオリジナルに加え、ポップス、ムード歌謡、民謡など多種多様なジャンルで高田恭子の歌声を堪能できる大ボリュームな一作。
収録曲:1.今日の雨/2.女はかわる/3.河を野菊が/4.みんな夢の中/5.女心の唄/6.君は心の妻だから/7.南国土佐を後にして/8.雨のブルース/9.別れのブルース/10.星の流れに/11.かりそめの恋/12.港町・涙町・別れ町/13.長崎ブルース/14.竹田の子守唄/15.江戸子守唄/16.中国地方の子守唄/17.五木の子守唄/18.佐渡おけさ/19.串本節/20.木曾節/21.波止場女のブルース/22.噂の女/23.昨日のおんな/24.愛は傷つきやすく/25.今日でお別れ/26.希望
『高田恭子デラックス ~高田恭子オン・ステージ~』 1971年発表
1971年9月のホテル高輪トロピカル・ラウンジでのショーの模様を収めた実況録音盤。「ちっちゃな恋人」ではジミー・オズモンドのモノマネを見せるほか貴重なライヴ音源が目白押し!
収録曲:1.愛は限りなく/2.今日の雨/3.ディアー・ジョン・レター~コットン・フィールズ/4.竹田の子守歌/ 5.いそしぎ/6.ある愛の詩/7.小さな願い/ 8.ちっちゃな恋人/9.愛はまぼろしか/10.港町・涙町・別れ町/ 11.粋な別れ/12.みんな夢の中/13.ウォーク・アウェイ/14.ケ・サラ/15.ラスト・ワルツ
『高田恭子~魅力のすべて』 1978年発表
「平戸の詩」など歴代シングル曲が揃う中、「みんな夢の中」は再録音されたバージョンを収録。阿久悠 作詞、大野克夫 作曲「日本海」は、狩人、八代亜紀らが発売する5年も前に本作に収録された。
収録曲:1.平戸の詩/2.みんな夢の中(1977年録音版)/3.河を野菊が/4.雨の夜京都に帰る/5.今日の雨/6.ゴンドラまかせ/7.君待草は咲いても/8.日本海/ 9.女の気持/10.紫陽花色の日々/11.夜明けのララバイ/12.愛はまぼろしか/13.素顔/14.さよならの向こうに
<シングル>※アルバム未収録曲を含んだシングルのみ
『河を野菊が/私の愛は(+1)』 1970年発表
橋本淳・筒美京平のゴールデンコンビによる高田恭子の4枚目のシングル。「河を野菊が」は通常音源に加え、2012年発売のCD『筒美京平GOLDEN HITSTORY~WAKU WAKUさせて~』に収録されて話題となったテイクを「河を野菊が(Another ver.)」として収録。
収録曲:1.河を野菊が / 2.私の愛は / 3.河を野菊が(Another ver.)
『女はかわる/あたりまえのことだけど』 1970年発表
前作に引き続き、橋本淳・筒美京平コンビによる5枚目シングル。「あたりまえのことだけど」は、ABCラジオの番組から誕生した「ABCホームソング」で、ホームソングらしい親しみやすさとグルーヴィーなサウンドが共存し、グルーヴ歌謡として再評価が著しい1曲。
収録曲:1.女はかわる / 2.あたりまえのことだけど
『今日の雨/夜はブルース』 1970年発表
運行開始して間もない国鉄バス「ドリーム号」を舞台とし、持ち前のハスキーな歌声の魅力が活かされた高田恭子の代表曲の1つと言える「今日の雨」。コーラスやオーケストレーションが美しいソフトロック歌謡「夜はブルース」もB面ながら人気を集める1曲。
収録曲:1.今日の雨 / 2.夜はブルース
『雨の夜京都に帰る/哀しい花びら』 1971年発表
高田の故郷・京都を舞台にした「雨の夜京都に帰る」は、多様なジャンルを歌ってきた高田恭子の楽曲の中では、特に土着的な雰囲気をまとった1曲。「哀しい花びら」では、情念の籠った歌詞をムーディーな曲調に乗せ、しっとりと歌い上げる。
収録曲:1.雨の夜京都に帰る/ 2.哀しい花びら
『愛はまぼろしか/恋の木馬』 1971年発表
「愛はまぼろしか」は、詩の世界観にマッチした幻想的な雰囲気をまとった演奏をバックに、ソフトな歌声で楽曲の主人公を見事に表現した1曲。TBSドラマ『刑事くん』第一部 第44話では沢チエが演じる歌手のデビュー曲としてジャズ喫茶、テレビでこの楽曲を歌唱する。
収録曲:1.愛はまぼろしか / 2.恋の木馬
『ラブ(LOVE)/貴方の暗い情熱』 1972年発表
橋本淳・筒美京平コンビによるシングル。「ラブ(Love)」は、ブラスやエレクトリック・ピアノ、フルートなどが印象的なソフトロック歌謡。「貴方の暗い情熱」は、バート・バカラック的ジャズアレンジのバラードで、筒美京平の自選ベストアルバムにも収録された。
収録曲:1.ラブ(Love) / 2.貴方の暗い情熱
『夜のひき潮/くちづけからもう一度』 1972年発表
「瀬戸の花嫁」や「二人でお酒を」の山上路夫・平尾昌晃コンビによるシングル。「夜のひき潮」は、高田恭子の作品群の中でも王道の歌謡ポップスと言える1曲。「くちづけからもう一度」は、後に いしだあゆみに「愛愁」というタイトルでカバーされたロッカバラード。
収録曲:1.夜のひき潮 / 2.くちづけからもう一度
『恋ばなし/私に何が出来るでしょう』 1972年発表
「恋ばなし」は、過去の恋愛模様を数え歌にして回想した1曲。「私に何が出来るでしょう」は、千家和也が描く繊細な心情を、小林亜星による芯がありながらも軽やか且つのびやかなメロディーに高田弘のソウル風味を織り交ぜたアレンジで、高田恭子がスケール大きく表現する。
収録曲:1.恋ばなし / 2.私に何が出来るでしょう
『さよならの向こうに/恋の十三月』 1973年発表
「さよならの向こうに」を作詞した”小谷夏”は、数々の名作を生んだ演出家・久世光彦。この楽曲で、『東京音楽祭』に出場し、入賞を果たした。ファズギターを用いた鮮烈なサウンドのビート歌謡「恋の十三月」は、1950年代から活躍する桜田誠一による作・編曲。
収録曲:1.さよならの向こうに / 2.恋の十三月
『あじさいいろの日々/そよ風にのって』 1974年発表
「恋をしようよジェニー」や「すみれ色の涙」の作詞で知られる万里村ゆき子が作詞・作曲し、イージーリスニング界の第一人者ポール・モーリアが編曲・指揮を務めた「紫陽花色の日々」。「そよ風にのって」は、ポール・モーリアの「見知らぬ人」に訳詞を付けて歌ったもの。
収録曲:1.紫陽花色の日々 / 2.そよ風にのって
『すてました/二度目の恋』 1975年発表
「すてました」「二度目の恋」ともに、石原信一が描く強がりな大人の女性像と高田恭子の温もり感じるハスキーボイスが見事にマッチし、歌声にスポットが当たった曲調であることから、高田恭子の魅力を再確認させられる1作。
収録曲:1.すてました / 2.二度目の恋
『女の気持/とりのこされて』 1976年発表
前作から大人の女心を歌う様なコンセプトを持った2曲で構成されるシングルとなり、本作でも同様のコンセプトとなった。時間を掛けて築いてきた関係性が崩れても捨てきれない恋心、やり場のない想いが3~4分のドラマとして描かれている。
収録曲:1.女の気持 / 2.とりのこされて
『白い献身/あなたの世界』 1977年発表
主人公の女性が、男性に対して抱く感情を情景描写と比喩表現を用いて巧みに描いた石坂まさをの歌詞を、杉本真人のメロディーと高田弘のアレンジによる全く異なるアプローチで2曲のフォーク、ニューミュージック調歌謡に仕上げている。
収録曲:1.白い献身 / 2.あなたの世界
『驟雨/沙羅の花』 1977年発表
「驟雨」は、1977年5月から7月にかけてフジテレビの『お昼のテレビ小説』枠で放送された平岩弓枝 原作のドラマ『あんなみち』の主題歌として使用された1曲。「沙羅の花」では、カントリーテイストのサウンドに乗せた軽やかでのびやかな歌声が堪能できる。
収録曲:1.驟雨 / 2.沙羅の花
『今日の雨/夜明けのララバイ』 1979年発表
1970年に発売された「今日の雨」を約10年の時を経て、オリジナルの作詞を手掛けた有馬三恵子によって一部の詩を10年越しのアンサーソングとも受け取れるような変更をして、セルフカバーした。
収録曲:1.今日の雨 / 2.夜明けのララバイ
▼各配信サイトURL
https://bio.to/Kyoko.Takada
<プレイリスト>
『高田恭子 シングルコレクション』
デビュー曲『みんな夢の中/耳のうしろで』から『今日の雨/夜明けのララバイ』まで、キングレコードより発売されたシングル全19作のA面・B面をリリース順に収録したプレイリスト。
https://lnk.to/K.Takada_Singles
<高田恭子 プロフィール>
京都のアマチュア・フォークシーンで活躍した後、
1967年「大塚孝彦とそのグループ」(加藤和彦も参加。自主盤LPもリリース)を経て、
マイク真木が結成したGSバンド、ザ・マイクスに二代目女性ヴォーカリストとして加入、シングルを一枚残す。
その後カンツォーネ に興味を持ち、独学で練習。
1968年、報知新聞社 主催「第一回カンツォーネコンクール」で優勝。
1969年3月、「みんな夢の中」(作詞・作曲:浜口庫之助)でソロデビュー。同年「第11回日本レコード大賞」新人賞を受賞し、「第20回NHK紅白歌合戦」に初出場。